荻窪駅から南へ徒歩7分ほど、音楽評論家の大田黒元雄氏が47年余りの時間を過ごした屋敷跡地に作られた杉並区立大田黒公園。「公園にしてほしい」という氏の遺志により、遺族によって区に寄付された土地を杉並区が日本庭園として整備し、1981(昭和56)年10月1日に開園した。広さは約8,900平方メートルに及ぶ。できる限り当時の原形を保時した園内に池が再現され、イチョウ並木をはじめとした巨木が生き生きと茂っている。
数寄屋造り(※1)の茶室や、旧書斎である記念館、民家の土間を思わせる休憩所といった建物があり、記念館は1934(昭和8)年に建築された西洋風建築物で、氏が生前に愛用したピアノや蓄音機などが今も残されている。
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