荻窪駅南口の路地裏にあるla gallina(ラ・ガッリーナ)は、2010(平成22)年8月開店のイタリア料理店である。
店長の宮本純次(じゅんじ)さんは、イタリアでの修行中に「la gallina(=めんどり)」というレストランの開店に関わった。店名は、その店の雰囲気が気に入っていたのであやかって付けたそうだ。入り口ドアのめんどりをかたどった大きな取っ手は真鍮(しんちゅう)製で、著名な芸術家がこの店のために製作したものである。
席数15ほどの小さなレストランだが、本格的イタリアンの店としてこの近辺では知られている。ランチ時は周辺の会社員や女性客グループ、夜はワインや料理をじっくり楽しむ客でにぎわっている。10種類以上あるパスタ料理や、無農薬のレモン・イチジク・ゆずなどで作る自家製食後酒が特に好評。野菜は栃木県にある宮本さんの実家で自然農法で栽培している新鮮な物を使い、魚は全国30か所以上の漁港から直送で届く。「新鮮で安全な食材を使いたい。」という宮本さんの強い願いが、料理のおいしさにもつながっているのだろう。
ランチは、6種類から選べるパスタに、サラダ、フォカッチャ、ドリンクが付くビジネスランチ(1,100円)から4セット。ディナーは、5,400円から9,000円までの3コース(※)があり、石川県七尾港から直接届くハタで作るアクアパッツアなど、新鮮な材料をふんだんに使った料理が楽しめる。
小さな店だが、ランチで、パスタのほか大山鳥(だいせんどり)のローストなどのメインも選べるセットがあるなど、メニューの選択肢は昼も夜も豊富。客の要望に応えようとする宮本さんの姿勢が表れており、常連客が多いというのも納得できる。
・ランチ:平均1,400円~ ・ディナー:平均6,000円~
※平日のみ、比較的軽めの「おまかせディナー」(4,300円)もある