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ビストロシノワ陽HINATA

至福を味わう、ビストロ的中華料理店

「中華料理の脂っぽいだけのイメージを、変えたかったんですよ。」そう語るオーナーシェフ、小川さんの思いは、店名に表れている。「ビストロシノワ陽HINATA」、ビストロ的シノワ(中華料理)の店なのだ。
にぎわう下井草駅前商店街で、打ち放しコンクリートのモダンな外観が目を引く。店内は照明を絞りジャズが流れ、中華料理店なのを忘れてしまいそうだ。
小川さんは、有名中華料理店で腕を磨いた。まかないでは、先輩の「うまい」の一言を励みに、オリジナルな料理に挑戦してきた。従来の中華料理の食材にとらわれない。例えば9~10月限定のディナーメニュー「サンマと秋の味覚の炒め」(1,200円)も、そんな一品だ。「サンマなんて、普通中華では使わないんですけどね。」料理の盛り付けや配色、ソースのデコレーションにも気を配る。
野菜にもこだわっており、「季節野菜の香り炒め」(930円)は人気の一品だ。野菜の多さに思わず数えてみると11種類、絶妙な塩加減で一つ一つの野菜の甘さと香りが引き立っている。シェフのおすすめはエビ料理(写真上)。ズッキーニの食感とスパイシーなソースが絡んだエビのうまみが、いつまでも口の中に残る。酒のメニューも、紹興酒だけでなく、中華料理と相性のいいワインや日本酒も種類が豊富で好評だ。
西荻窪には、小川さんの先輩シェフの店、ビストロシノワYASMINがある。ビストロ的シノワの波が、杉並から始まっているようだ。
・ランチ平均900円 ディナー平均3,000円

DATA

  • 住所:杉並区下井草2-40-16  
  • 電話:03-6913-8835
  • FAX:03-6913-8835
  • 最寄駅: 下井草(西武新宿線) 
  • 営業時間:11:30-14:00 / 18:00-21:30
  • 休業:月曜
  • 補足:月曜が祝日の時は翌日火曜が定休 
  • 取材:すず丸
  • 撮影:矢野ふじね
  • 掲載日:2016年11月14日

「天使のエビのバジルチリソース」(1,200円)。料理が映える皿を厳選し、中でも益子焼を好んで使っている

「天使のエビのバジルチリソース」(1,200円)。料理が映える皿を厳選し、中でも益子焼を好んで使っている

中華鍋とお玉がリズミカルに動き、あっという間に人気の「季節野菜の香り炒め」の出来上がり

中華鍋とお玉がリズミカルに動き、あっという間に人気の「季節野菜の香り炒め」の出来上がり

戸棚扉が黒板。メニューが書かれてビストロ的だ

戸棚扉が黒板。メニューが書かれてビストロ的だ

店名の「陽」はオーナーの名前から付けた

店名の「陽」はオーナーの名前から付けた