【こだわり】国産素材を使い、毎日でも食べられるおいしさを
他:煮干し香味蕎麦、濃厚白湯魚介蕎麦、魚介出汁つけ蕎麦、季節の蕎麦(春・夏・秋・冬)/大盛り(100円)/トッピング:味卵、有明海苔、たけのこ(福岡産)、豚ロースチャーシュー、鶏チャーシュー/ごはん、麻婆ごはん(火・金・日)、季節のごはん(月・木・土)、杏仁豆腐/ラーメン専門店/10席/子供可/2017年開業
この美しいビジュアルのラーメンは中華蕎麦はるの「中華蕎麦」である。2017(平成29)年2月開業の新店ながら、平成29年度杉並区商店コンクール区長賞受賞(※)、早や近隣の人の胃袋をつかんでいる。
店主の星野さんは、中華料理店から修行をスタートし、18年の経験を積んで独立。「毎日でも食べられる体にやさしいラーメンを提供したい」と国産材料にこだわり、化学調味料を使わない一杯を作り上げた。基本のスープは鳥取県産大山鶏、山梨県産美桜鶏、茨城県産総州古白鶏を使い、澄んだスープにするために、弱火でじっくりだしを取る。「素材がいいのでだしを取るとき、野菜はネギを少し入れるだけ」と星野さんはいう。タレの「かえし」は、広島県の老舗醤油店の本醸造醤油に、かつお・さば・昆布・しいたけなどを漬け込み、コクと深い味わいを加えた。鶏のいい匂いのする、しっかりしたスープに仕上がっている。そのスープを軸に、煮干しの甘みと香りを加えた「煮干し香味蕎麦」も好評だ。
麺はメニューの個性に合わせ三河屋製麺に特注。「中華蕎麦」「煮干し香味蕎麦」には、ざくっとした食感の全粒粉を使った中細麺。「濃厚白湯魚介蕎麦」には喉ごしのいい小麦粉の中細麺。「つけ蕎麦」には、もちもちした歯触りが楽しめるよう北海道産小麦「春よ恋」を使った平打ち麺だ。
星野さんのもう一つのこだわりは季節感の演出である。たとえば、トッピングの青菜は、春なら「うるい」や「菜の花」などで変化をつけ、また四季で変わる「季節の蕎麦」や「季節のごはん」を提供。メニューに季節を感じる工夫をして、お客を迎えている。
※杉並区商店コンクール:毎年、各地域の商店会会長から推薦を受けた杉並区商店会連合会加盟店で、店主の取り組み姿勢など6つの観点から評価された店舗を表彰する