テレビやラジオの番組制作や放送技術を習得できる東放学園専門学校。学校法人東放学園が運営する専門学校の1つで、1979(昭和54)年に開校した。前身がTBSの教育事業本部ということもあり、メディアの業界で活躍するゲスト講師を週替わりで招いての講義や、プロの現場さながらの実習を行っている。また、放送業界との太いつながりを生かして、芸能プロダクションに所属している俳優などを制作演習時に配役することもあるそうだ。
メディア・エンターテインメント業界を中心に活躍している卒業生は、他の3校の系列校と併せて既に5万人を超える。「就職後に多数の先輩たちのいる現場で働くことができるのが最大の魅力です」と加藤副校長先生は話す。学生たちは放送業界で活躍するプロを目指して2年間、専門分野の知識を習得するために励んでいる。
「業界では、昼夜問わず、最初の挨拶は“おはようございます”ですが、それが本校の全学生にも根付いています」と関谷校長先生。多くのスタッフと共に番組制作をしていく上で、コミュニケーションを取ることは必須条件だと言う。学生たちが「一番やりがいがある」と話すのは、2年次に5学科合同で行う番組制作演習だ。「意見を言い合える仲間や、先生の親身なサポートがあるおかげで、コミュニケーション力がつきました」との声があがる。
学園祭「電波祭」は学生渾身(こんしん)のエンターテインメントが目白押しだ。さまざまな模擬店が並ぶほか、学生が考案したバラエティ豊かな模擬放送「東放チャンネル」を、2日間で合計12時間放送している。館内モニターでの上映以外に、リアルタイムにインターネットでも配信しているので、楽しい学園祭の様子をどこからでも手軽に見ることが可能だ。また、2018(平成30)年からは和泉仲通り商栄会の屋台も出るようになり、学園祭が地域交流の場にもなっている。
関谷信浩校長先生のメッセージ
「SNSの発展や人々のライフスタイルの多様化により、放送業界も大きく変貌しつつあります。東放学園では次の時代を担える感性豊かなクリエイターを育成し続けたいと思っております。ぜひ一緒に学びましょう」
建学の精神
己(こ)と和と成長
主な地域活動
・地域の清掃活動:教職員と有志の学生による「杉並・わが町クリーン大作戦」
・記録映像の収録:和泉熊野神社祭礼、区立杉並和泉学園「みんなの夏祭り」
イベント情報 ※2019年度の行事
・オープンキャンパス:4月21日(日)、28日(日)、5月12日(日)、26日(日)、6月9日(日)、23日(日)ほか ※詳細は公式HPを参照
・学園祭「電波祭」:11月2日(土)、3日(日・祝)開催予定
著名な卒業生
堤幸彦(映画監督・演出)、行定勲(映画監督)、イジリー岡田(お笑いタレント)、ビビる大木(お笑いタレント)
学生数(2018年度)
2学年合計830名