国学院大学久我山中学高等学校の創立は、第二次世界大戦中の1944(昭和19)年。岩崎通信機株式会社の創業者・岩崎清一氏の「青少年の教育こそ日本の将来にとって最も重要なものである」という信念のもとにつくられた。元々は男子校であったが、1985(昭和60)年から女子部を開設。現在は、授業は男女別学で、クラブ活動や学校行事は男女一緒に行っている。クラブ活動の中では、陸上競技、ラグビー、サッカー、バスケットなど、全国大会等で活躍する実力を備えたクラブも多い。
日本文化を研究している國學院大學の付属校として、授業に武道・能・日本舞踊・茶道・華道を取り入れているのも特徴。國清校長は「国際社会を生きるには、まず自国の文化を学ぶことが大切」と語る。校舎側面に植えられた笹の葉のふれあう音が聞こえたり、応接室に障子を取り入れたりしていることなどからも、日本文化を大切にする校風がうかがえる。
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「学業に専念すること、親に感謝の気持ちを持つことなど、学生の本分はいろいろありますが、その中でも大切なのはあいさつです」と話す國清校長。先生方は毎朝校門に立って生徒にあいさつし、一人一人の表情や様子を見て声をかけているそうだ。また、先生も一緒に清掃を行うなど、学校生活のさまざまな場面で生徒に寄り沿っており、その姿からは「社会に出てきちんとやっていける子供達を育てたい」という思いが感じられる。学習⾯での指導も手厚く、生徒からも「教育の質が高い」「⾃習設備も充実している」と好評だ。「本校は学習、部活動、生活指導全てにおいて、生徒に最善を尽くすことを求めています。在学中の生徒にとっては厳しい環境と感じることもあるかもしれませんが、卒業後、その経験が生徒自身を成長させてくれたことを実感できるはずです」と、國清校長は話す。
國清英明校長のメッセージ
「少しでも地域のお役に立てるよう、生徒会で近隣の地域の清掃、雪かきなどのボランティア活動を企画しております。これから高等学校を目指す諸君、ぜひ、国学院大学久我山中学高等学校で“きちんと青春”を!」
教育方針
「学園三箴(さんしん)」忠君孝親・明朗剛健・研学練能
主な地域活動・地域貢献
・高井戸防犯協会主催による久我山商店会でのパレードに参加(吹奏楽部)
・都立久我山青光学園との交流:学園の夏祭りの手伝い
・第三グラウンドの貸し出し:地元の小学校・クラブチームなど
・募金活動
イベント情報
・高校体育祭:例年6月
・中高文化祭「久我山祭」:例年9月
著名な卒業生
井口資仁(元プロ野球選手)、矢野謙次(プロ野球選手)、佐古忠彦(アナウンサー)、黒沢薫(ミュージシャン/ゴスペラーズ)、村上てつや(ミュージシャン/ゴスペラーズ)
生徒数(2018年度)
高等学校3学年合計1,388名
外部(附属中学校以外)からの入学者:29.8%(2018年度現高1生)