ぼくらのよあけ

著:今井哲也 (月刊アフタヌーンKC 講談社)

2011(平成23)年1月から「月刊アフタヌーン」に全10回で連載の阿佐ヶ谷住宅を舞台としたちょっと不思議で、どこかほのぼのしたSFコミック。「杉二小」に通う小学生達が遭遇した宇宙船、それは大きな大きな団地がまるごと1棟。
かわいいロボットキャラクター「ナナコ」と子供たちを取り巻く物語には、見落としてしまいそうな程さりげなく、見覚えのある杉並スポットも登場。

作者インタビュー

2009(平成21)年に杉並に引っ越して来た今井さんは、本作の連載開始にあたって、都内の団地をいろいろ見学に行ったそうだが、「川、学校、駅までの距離感など物語の構成に必要な要素がコンパクトにつまった阿佐谷団地を選びました」という。
日々散歩をしながらロケーションハンティングをしているそうで資料写真を撮ることもあるのだが、単行本の表紙折り返しに印刷された写真は自ら撮影。「ぜひ、杉並区の方に読んで欲しい作品です、また杉並区にはしばらく住まう予定。これからの作品にも地元が登場するかもしれません」と語る。

在りし日の阿佐ヶ谷住宅

在りし日の阿佐ヶ谷住宅

おすすめポイント

コミック内の風景に、絶対的にここ!といえる模写的なシーンは頻繁に登場するわけではないので、逆に「これはあの辺だな!」と発見する楽しみがある。コミック1巻目の善福寺川測道のカーブ、阿佐ヶ谷住宅の中央にある給水塔などは、つい現地へ行って見比べたくなってしまう(※)。少し難しい天体用語がでてくるが中学生以上なら楽しく読めるコミックだ。
(C)今井哲也 /講談社

※阿佐ヶ谷住宅は2013(平成25)年に取り壊しになりました

阿佐ヶ谷住宅の中央にあった給水塔

阿佐ヶ谷住宅の中央にあった給水塔

DATA

  • 取材:小泉ステファニー 
  • 掲載日:2011年10月06日
  • 情報更新日:2021年06月11日