輪るピングドラム

監督:幾原邦彦 (制作:Brain's Base)

双子の兄弟の冠葉(かんば)と晶馬(しょうま)、その妹の陽毬(ひまり)は、訳あって子供達だけで暮らしている。末っ子の陽毬は体が弱く、ある日家族で出かけた水族館で倒れ、絶命してしまう。嘆く兄弟の前に謎の人物プリンセス・オブ・ザ・クリスタルが現れ、妹を生かしたければ「ピングドラム」を探せと迫る。しかし「ピングドラム」が一体何なのかは誰も知らない。兄弟は何を探せばいいのかもわからないまま、プリンセスの指示に振り回されることとなる。
2011年に放送されたアニメーション作品。現在はキングレコード株式会社より、DVD・ブルーレイ全8巻が販売されている。
おすすめポイント
かわいいイラストにもかかわらず、内容は哲学的な大人のためのアニメ。1995年に東京で起こったカルト事件と、地下鉄丸ノ内線に似た鉄道をモチーフにしている。主人公たちを始め、主な登場人物は杉並に住む。監督の幾原邦彦さんによると、「荻窪を舞台に選んだのは、“時間が静止しているかのようなローカル感”と“都心にアクセスしやすい場所”であることが、兄弟・妹の心情を描くのに最適だと思ったからです」とのこと。区民は荻窪駅や有名ラーメン店など、アニメに出てくる場所を見て「ここには見覚えがある」と二度楽しめるはず。
(C)イクニチャウダー/ピングループ

DATA

  • 取材:ヤマザキサエ
  • 掲載日:2014年04月14日