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阿佐谷ジャズストリート

大勢の観客でにぎわう阿佐ケ谷駅南口の噴水広場(写真提供:阿佐谷ジャズストリート実行委員会)

大勢の観客でにぎわう阿佐ケ谷駅南口の噴水広場(写真提供:阿佐谷ジャズストリート実行委員会)

阿佐谷の街がジャズの音色に包まれる2日間

「阿佐谷をジャズで明るく元気なまちに」を合言葉にスタートした阿佐谷ジャズストリート。例年10月下旬の金・土曜日の2日間、阿佐ケ谷駅を中心に、中杉通りの早稲田通り~南阿佐ケ谷駅間のエリアでさまざまなジャズの演奏が行われる。2024(令和6)年で30回目を迎えた阿佐谷の秋の風物詩だ。
会場は、駅前の広場や杉並区役所、街角などで無料の演奏を聴けるストリート会場、チケットを購入して神社や教会などでジャズに浸れるパブリック会場、ライブハウスやカフェなどが独自に企画するバラエティ会場の3種類。約100のプログラムが行われ、街中を練り歩くディキシーランドジャズのバンド演奏も楽しめる。
阿佐谷で青春時代を過ごしたピアニストの山下洋輔さんをはじめ、国内外の人気ジャズミュージシャンから小中学校の吹奏楽部まで200を超えるグループが熱演。地域密着型のジャズイベントとして全国的にも有名になっており、杉並区内はもとより、東北や関西など地方から訪れるファンも多い。

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杉並区役所前もジャズのステージに

杉並区役所前もジャズのステージに

実行委員長・渡辺功一さん、実行委員・高和弘さんのインタビュー

Q:イベント開催の発端は?
1995(平成7)年、阪神・淡路大震災やオウム真理教の事件などがあった中で、阿佐谷の街を明るく元気にしようという思いで始まりました。「けやき並木の美しい中杉通りにはジャズの響きがよく似合う」と、地域のジャズ関係者や景観まちづくりに取り組んでいたメンバー、商店街、区役所の有志が実行委員会を結成。最初の頃はうるさいとお叱りを受けることもありましたが、この30年の間に皆さん楽しみにしてくださるようになりました。あらためて、音楽というのは平和だな、優しいなと感じています。

Q:出演ミュージシャンについて
山下洋輔さんは第3回以降ほぼ毎回出演してくださって感謝しかないです。2024(令和6)年は、東京スカパラダイスオーケストラの北原雅彦さんや、大河ドラマの挿入曲を演奏する閑喜弦介さんらが出演。杉並の幼稚園出身のギタリスト・浅葉裕文さんなど、地元ゆかりの方もいらっしゃいます。若手ミュージシャンも育っていくとうれしいですね。

街中に響く軽快なメロディーに、大人だけでなく子どもたちも夢中

街中に響く軽快なメロディーに、大人だけでなく子どもたちも夢中

阿佐ヶ谷教会で演奏する北原雅彦カルテット with MONKY(写真提供:阿佐谷ジャズストリート実行委員会、2024年撮影)

阿佐ヶ谷教会で演奏する北原雅彦カルテット with MONKY(写真提供:阿佐谷ジャズストリート実行委員会、2024年撮影)

Q:おすすめの楽しみ方は?
演奏と一緒に阿佐谷の街も楽しんでほしい。商店街などを歩きながら、いろいろなところでジャズを聴く、それがこのイベントの特徴です。2024(令和6)年は、カフェやレストランなど35カ所のバラエティ会場でもジャズをやっていました。ぜひ、阿佐谷の個性豊かな店にも注目してください。

Q:今後について
今までずっと地域密着で、特定のスポンサーを持たずボランティア中心で進めてきました。ボランティアの方々も年々増えているんですよ。若い方から年配者まで、皆さん手弁当で協力してくれています。これからも手作りでできる範囲で続けていきたいと思っています。それが長く続ける秘訣なのかもしれません。

阿佐谷パールセンターでは、区内の小中学生の「ジャズアート展」も開催

阿佐谷パールセンターでは、区内の小中学生の「ジャズアート展」も開催

街のあちこちで笑顔のボランティアが案内してくれる

街のあちこちで笑顔のボランティアが案内してくれる

【次回】阿佐谷ジャズストリート2025

開催期間:2025年10月24日(金)・25日(土)
場所:JR阿佐ケ谷駅周辺

DATA

  • 最寄駅: 南阿佐ケ谷(東京メトロ丸ノ内線)  阿佐ケ谷(JR中央線/総武線) 
  • 公式ホームページ(外部リンク):https://asagayajazzstreets.com/
  • 取材:西永福丸
  • 撮影:西永福丸
    写真提供:阿佐谷ジャズストリート実行委員会
    取材日:2024年10月25、26日
  • 掲載日:2024年12月02日
  • 情報更新日:2024年12月20日