湯河原にある杉湯の里「杉菜」は、初夏にホタルが飛び交う千歳川沿いにたたずむ。2014(平成26)年まで杉並区の施設であったが、現在は区の協定旅館として営業中だ。
温泉地の施設だけに、館内には大浴場のほか、檜露天風呂や源泉掛け流し貸切風呂を完備。年配者から赤ちゃんまで安心して入浴できる。客室は和室・洋室・和洋室から好みのタイプを選択可能。杉並区民限定の、川のせせらぎが聞こえる優待部屋に泊まれるお得な「なみすけプラン」もある。夕食は月替わりで旬の素材や海の幸を使った調理長自慢の創作和会席。季節を感じる料理と、やわらかで肌に優しい湯河原の湯をお目当てにしたリピーター客も多い。「今夜は温泉に泊まろう!」そんな気分で利用できる手軽さが魅力の宿だ。
『万葉集』の歌に登場する植物が数多くが植えられた万葉公園へは、湯の宿「杉菜」の前を流れる千歳川沿いを歩いて10分ほどの距離。野鳥を眺めながら散策に出てみてもいいだろう。また、車で湯河原海水浴場まで約10分、箱根までも約20分と、観光の拠点としても便利だ。現地のスタッフは、「ふらっと温泉へ、そして翌日は朝からタップリ観光を楽しむ。そんなお客様のニーズにもお応えしたいと思っております。」と語る。田舎の実家に帰省するような気持ちで杉並から訪ねてほしいそうだ。また湯河原は、初春の梅、夏の海水浴、秋のみかん狩りと、四季折々の楽しみ方ができる。「年間を通していろいろなイベント、キャンペーンを実施中です。リピーターのお客様にいつお越しになられても楽しんでいただけるように努めております。」湯河原駅から毎日無料の送迎と定期シャトルバスが出ている。