杉並区立コミュニティふらっと永福は、2021(令和3)年4月にオープン。西永福駅から徒歩約5分、3階建て建物の最上階にある。2階は区立永福図書館になっており、区内で初めての図書館と一体化された複合施設だ。施設長は「3階には予約なしで利用できる広いラウンジがあり、飲食や会話が楽しめます。地域のリビングルームとして気軽にご利用いただきたい」と語る。
「コミュニティふらっと」とは
既存の区コミュニティ施設(※)を再編整備した新たな地域コミュニティ施設で、誰でも「ふらっと」気軽に立ち寄れる、また年齢を問わず「フラット」に利用でき、世代を超えた交流を図る場である。2022(令和4)年8月現在は、永福のほか、阿佐谷、成田、東原、馬橋の合計5カ所に開設されている。
1階は総合受付カウンター、2階は永福図書館、3階はラウンジを備えたコミュニティふらっと永福となっている。各施設は、杉並区公共施設予約システム「さざんかねっと」で予約できる。
集会室(第1~第4)
町会・自治会の活動や会議、文化や趣味などのグループ活動に利用できるほか、講座や多世代交流イベントも行われる。
多目的室
集会室よりも広さがあり、さまざまな講座、地域の発表会、多世代交流イベントなどに利用できる(定員40名)。月・火・金曜日の16時から「ティーンズルーム」となり中高生が無料で利用できる。
ラウンジ
予約なしで自由に立ち寄れる憩いのスペース。飲料と軽食(菓子、パン)の自動販売機もあり、ゆっくりくつろげる。平日の夕方はティーンズシートとして、ラウンジ席の一部が中高生の優先席となっている。
楽器練習室
アンプやドラムセットのほかシンセサイザーなどが備えられ、電子ピアノは有料で使用できる。バンド練習や趣味の楽器練習などで人気が高い。月・火・金曜日の16時から「ティーンズルーム」となり中高生が無料で利用できる。(定員5名)
多彩な講座や講演会
指定管理者シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社による、子供向けダンス講座や食育講座をはじめ、歴史やマクラメ手芸など多彩な講座が行われている。また、作家の講演会など、図書館と一体化した施設ならではの講座やイベントも随時行われ、人気を集めている。
多世代交流イベント
世代を超えて交流できる機会として、年2回、季節に合わせたイベントが行われている。2022(令和4)年3月には「さくら祭り」が開催された。子供向けの科学講座「スーパーサイエンスショー」、利用団体の発表会、区の公式アニメキャラクター「なみすけ」との撮影会などが行われ、子供から高齢者まで約2,100人が楽しんだ。10月に開催される秋祭りは、ラウンジでの演奏会をはじめ、仮装した子供たちに菓子を配布するなど、家族で楽しめるイベントとなっている。
平日の16時からティーンズタイムとして中高生優先の時間帯を設けるなど、中高生の居場所づくりにも力を入れている。放課後に立ち寄った若者たちが、一緒に宿題や勉強をしたり、施設のスタッフと会話を弾ませたりする和やかな時間帯だ。また、選挙の投票所にもなっているので、徐々に地域の身近な施設として定着してきた。
コミュニティふらっと永福からのメッセージ
「コミュニティふらっと永福は、誰もが利用できるオープンな施設です。休憩するだけでもいいので、自宅以外の“居場所”として気軽にご利用ください。「秋祭り」では、日本フィルハーモニーのロビーコンサートなど多彩なプログラムを計画しています。多くの方のご利用をお待ちしています」