勤労者の文化・教養の向上を図る施設として1984(昭和59)年に開設された杉並区立勤労福祉会館・西荻地域区民センターは、大規模な改修工事を経て2020(令和2)年11月にリニューアルオープン。
西荻窪駅から徒歩で約15分。303人収容のホールをはじめ、集会室、音楽室、体育室など多様な施設を備える。文化活動からスポーツまで、交流や活動の場として、区民はもちろん、区内在勤者・在学者といった地域の人々が利用できる施設だ。「暑い日に、ふらっと寄って涼んでいかれるだけでも歓迎です。幅広い年代のさまざまな方に利用していただきたい」と、施設の管理をする指定管理者・東急コミュニティー統括責任者の後藤さんは笑顔で話す。
各施設は、杉並区公共施設予約システム「さざんかねっと」で予約できる。
ホール
車椅子などの利用もできるバリアフリー対応となっている。区内のホールとしては、杉並公会堂大ホール(1,190席)、セシオン杉並(503席 ※車いす席・親子席含む)に次ぐ座席数だ。
集会室
七つの集会室は、定員21人から40人(一体使用で最大90人)の部屋があり、会議や講演会などに利用されている。料理室を備えた1室はおしゃれなテーブルが置かれ、カフェのような雰囲気だ。
体育室・軽運動室
吹き抜けの体育室では、卓球、バドミントン、バレーボールなどのスポーツを楽しめる。壁の1面が鏡張りになった軽運動室は、バレエやダンスのレッスンなどに利用されている。
その他、本格的な陶芸窯を備えた工芸室、幅広い用途に使えるレクリエーション室、音楽室・楽器練習室、和室がある。
リニューアルオープン以降、新型コロナウイルス感染症の影響で多くのイベントが中止となったが、例年は西荻地域区民センター協議会が主催する「西荻センターまつり」をはじめ、地域の人々や勤労者に向けた数々の催しでにぎわう。
例年11月に区立桃井原っぱ公園で「すぎなみフェスタ」が開催されており、2022(令和4)年度は連携会場としてアニメ展示やアニメ制作体験などが実施される。
地域の人々から「勤福(きんぷく)」の通称で親しまれる勤労福祉会館・西荻地域区民センター。
1階には誰もが自由に利用できるスペースが3カ所ある。自動販売機があるホワイエと、新聞などが置かれたロビーは、談話スペースとなっている。ロビーから仕切られた学習スペースは集中しやすい雰囲気で、学生が勉強する姿も見られる。
また災害発生時における帰宅困難者の一時滞在施設、ならびに水害時の避難所でもあり、館内に災害時用物資を保管する防災倉庫を備える。
区立勤労福祉会館・西荻地域区民センターからのメッセージ
リニューアルで受付を1階に移動し、より利用しやすくなりました。新しくきれいになった建物で、ますます多くの皆さんのご利用をお待ちしています。