店頭にはこけしが並び、店内には古書に交じって昔懐かしいおもちゃもちらほら…。西荻窪駅徒歩約3分に位置するにわとり文庫は来店客を引き付ける魅力がいっぱいの古書店だ。
店主の田辺浩一さんは、自由が丘の古書店で修業を積み、2005(平成17)年の酉年(とりどし)にこの店を開業した。店名は、えとにちなんで名付けたという。西荻窪という街を選んだのは「夜も街が安全で元気。時間の流れがゆっくりしたところが、古書店にしっくり合うなと思って」と田辺さんは話す。
当初は漫画の古書を中心としたオーソドックスな品ぞろえだったが、現在は古書の販売に加え、こけしの買い取り・販売、古書市やこけしイベントの開催など、活動の幅を広げている。