2007(平成19)年、商店街の若手経営者が「小さくても気軽に誰もが楽しめるイベントを」と呼びかけ、スタートした高円寺フェス。参加店によるデジタルスタンプラリーや、駅前広場でのステージショーを始めとする約20の企画のほかに、南北に広がる商店街もそれぞれのイベントを同時開催。駅前だけでなく地域の至る所で人だかりができ、「大文化祭」の名にふさわしく盛り上がる。
高円寺フェス実行委員会によると「スタート当初は会場や協力者探しなどに苦労した」という。だが、回を重ねるごとに会場や出店が増え、今や高円寺四大祭り(※)の一つとして、2日間で22万2千人(2024年調べ)が来場する秋の風物詩となった。
個性的な店舗が多く、サブカルの街ともいわれる高円寺。そんな街のパワーを感じに出かけてみよう!
Q:イベント開催の発端は?
A:2000(平成12)年に「高円寺タウンマガジンSHOW-OFF」を創刊したことで、古着屋・ライブハウス・飲食店・スタジオなどのネットワークができました。そのつながりを生かし「何か町おこし的な野外イベントをやりたい!」という思いが強まり、2007(平成19)年から手弁当でイベントを始めました。
Q:イベントの目的・特徴・来場者について
A:魅力的な高円寺の街を来場者に深掘りしてもらうことが目的です。「祭り」を見るのではなく広域を歩いて「街」を見てもらうために、参加店ごとの企画をスタンプラリーのポスターで告知したり、街角や公園ごとに会場を設置したり、さまざまな仕掛けがあります。特に高円寺駅前北口広場で開催するプロレスは、老若男女が楽しめるイベントとして喜ばれています。ワークショップやマルシェも開催し、未就学児からお年寄りまで参加できるイベントです。
Q:おすすめの楽しみ方は?
A:まずは、無料で楽しめる「デジタルスタンプラリー」に参加していただき、高円寺の街中を歩いてみてほしいです。各商店街やイベント会場でいろいろなパフォーマンスを見ることができます。どこでどんな企画と遭遇するかという偶然の出合いも面白さの一つであり、思い出にもなると思います。
また、店舗ではお得に楽しめる企画もたくさんありますので、お店に立ち寄って新たなお気に入りを見つけてください。大人の方であれば飲食店周遊イベントの「ぐるカップ」もおすすめです。毎年デザインが変わるオリジナルのリユースカップを持ってはしご酒を楽しむことができます。一言では語れないほどの企画が満載ですので、ぜひ公式ウェブサイトを読破してください!
Q:今後について
A:高円寺フェスは続けていくことに重点をおいています。ですから、サイトやポスターなどの告知時のキャッチコピーとして、毎年「今年もやります!」と伝えています。続けていけるイベントを目指しています。
※高円寺四大祭り:「高円寺びっくり大道芸」「東京高円寺阿波おどり」「高円寺フェス」「高円寺演芸まつり」
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