
「ちひろ美術館・東京」をはじめ、井荻・上井草コースは注目スポットがいっぱい
「なみすけだよ~!楽しい健康アプリ、“なみチャレ”を始めてみたよ」
2025(令和7)年10月1日から運用開始した「健幸アプリすぎなみチャレンジ(略称「なみチャレ」)」は、杉並区オリジナルのスマートフォンアプリ。歩数・検(健)診の受診・健康イベント参加などでポイントをためて、抽選でPayPayをはじめとする電子マネーなどに交換できる。アプリおすすめのウォーキングコースを自由に回るウォークラリーでもポイントをゲットすることが可能だ。
「杉並保健所に行って、“なみチャレ”のことをいろいろ教えてもらおうっと」
【関連情報】
杉並区>杉並区健康アプリ「なみチャレ」運用開始!!(外部リンク)
※アプリの詳細・利用方法などはリンク先を参照
「なみチャレ」の窓口である杉並保健所健康推進課を訪ねると、たくさんの職員がなみすけを大歓迎。
坂本さん「なみすけ、こんにちは。“なみチャレ”は楽しみながら健康習慣を身に付けられるアプリです。杉並は他の自治体の健康アプリと違って、ボランティア活動の申請や、体育施設など区内スポットを訪ねてQRコードを読み込むことでも、ポイントがもらえる特長があります」
常山さん「毎日の食事を記録することでキャラクターと仲良くなれる“ごはんで育成ゲーム”も楽しめますよ。食事メニューの気付きにつながります」
運用開始から15日間で、30~50代を中心に約2,500人が登録。説明会やコールセンターがあるので、スマホ操作が苦手な方も楽しめているそうだ。
古川さん「アプリになみすけのイラストがたくさん使われているので、“なみすけに会いたいから続けている”という方もいるんですよ」
「うれしいなぁ!ぼくもみんなに負けないように健康づくりがんばろう」
やる気満々になったなみすけ。早速、サービスメニューの一つであるウォークラリーを始めてみることにした。
7種類あるコースの中から「井荻・上井草_自然・スポーツ施設探索」コースを選ぶと、ルートとチェックポイントが地図画面に表示された。このコースは1周約5km、チェックポイントは8カ所ある。
「どのチェックポイントから回ってもいいのか~。ぼくは井荻駅南口からスタートしよう!」
まず最初に、西武新宿線井荻駅南口で1つ目のチェックインが完了。次は、約650m先の杉並区立柿木図書館を目指すことにした。てくてく歩くと、スマホ画面の四角いネコのキャラクターが地図上を移動するので、自分が今どこにいるのか分かって便利。10分ほどで、マメガキなどの緑に彩られた柿木図書館に到着した。2つ目のポイントも順調にチェックイン。
「この図書館には、オリジナルキャラクター・かき丸、しぶじぃ、しおりちゃんがいるよ。みんな柿の妖精なんだって」
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柿木図書館(外部リンク)
3つ目のチェックポイントのTAC上井草スポーツセンターまでは、図書館から約1.2km。住宅街を北西に向かうと、大きな建物が見えて来た。体育館や温水プール、人工芝グラウンドなどがある、区内最大の総合スポーツ施設だ。定期制教室・通年制教室のほか、誰でも気軽にピラティスや健康体操に参加できる「ふらっと教室」を実施。また、プールやトレーニングルームは事前予約なしで利用できる。
「ということは、ウォークラリーの途中で、プールでひと泳ぎもできるのか~」
斎藤館長も「トレーニングルームのランニングマシンを使えば、アプリの歩数を稼ぐことができますよ」と面白い提案をしてくれた。
「いっぱい運動したい人には最高の施設だね!」
その後、ガンダム像のある西武新宿線上井草駅へ向かい、4つ目のチェックインを完了した。
杉並の北、練馬区にある「ちひろ美術館・東京」が5つ目のチェックポイント。1977(昭和52)年に、絵本画家・いわさきちひろの自宅跡に建てられた、世界で最初の絵本美術館だ。スタッフの北村さんは、「企画展を年に4回行っているので、どの季節に来ていただいても違ったちひろの作品が見られます。杉並区の方にも多く訪れていただいてます。杉並区の小学校で出前授業をすることもあります」とほほ笑む。
館内には展示室や図書室があり、ちひろのアトリエも復元されている。
「こんなすてきなお部屋で絵を描いていたのか~」
ちひろが好きだった花を植えた庭も見どころだ。「ちひろは子供や花の絵をよく描いていたのですが、当時の懐かしさを感じるような花を育てています」と北村さん。なみすけが訪ねた10月はシュウメイギクが白い花をたくさん咲かせていた。
「絵本カフェもあって、飲み物やお菓子が食べられてうれしいな。ウォークラリーで一休みするのにぴったり~」
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ちひろ美術館・東京(外部リンク)
新青梅街道を東に進み、練馬区から杉並区に戻って来た。6つ目のチェックポイントは、広さ約4万㎡の杉並区立井草森公園だ。原っぱや運動場、池などがあり、夏は流れで水遊びもできる。
「あれれ?公園の近くまできたけどチェックインできないな~。大きな公園だから中に入らないとチェックポイントに届かないのか」
遊具のある原っぱまでてくてく歩いてチェックイン。その時、珍しい乗り物が運動場に向かって走って行くのが見えた。運転していたのはグラウンドキーパーで、「これは芝を整えるための芝刈り機ですよ」と教えてくれた。
「わーい、ぼくも特別に乗せてもらったよ!こうやって運動場の芝をきれいにしているから、サッカーやラグビーが楽しめるんだね~」
「そういえば今回お散歩している地域は、道が真っすぐで歩きやすいな~」
大正末期から昭和初期にかけて、井荻村では当時の村長・内田秀五郎が中心となって土地区画整理事業が行われた。そのため、現在もこの付近の道は碁盤の目状ですっきりしている。畑が多いのも特徴だ。
「大きな農園に着いたよ~。7つ目のチェックポイントだね」
杉並区農福連携農園すぎのこ農園では、果樹園でミカンが色づき始め、畑で大根が葉を茂らせていた。管理事務所棟に入ってみると、昔の農機具などの展示のほか、利用者がサツマイモのつるで作ったリースが飾られていた。施設を管理する井口さんが、「例年開催する“すぎのこ農園まつり”で、リースづくりのワークショップがありますよ」と話す。
「“すぎのこ農園まつり”は野菜の販売などもある楽しいイベント。ぼくも出演してグリーティングしてるよ~」
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すぎなみ学倶楽部 ゆかりの人々>杉並の偉人>内田秀五郎さん【前編】
すぎなみ学倶楽部 産業・商業>杉並の農業>杉並区農福連携農園すぎのこ農園
「少し暗くなってきちゃった。ゴールまで急ごう」
農園から南東に約450m進めば、最後のチェックポイント、井荻駅北口だ。アプリを操作してチェックインすると、キラキラした「ウォークラリー ゴール!!」の画面が表示された。
「やったー!がんばって、いっぱい歩いて良かったな」
今回のウォークラリーでゲットしたポイントは、コース参加・チェックポイント通過・ゴール合わせ、計75ポイント。良い運動になっただけでなく、いろいろなスポットに立ち寄れて、ポイントもたくさんたまって、一石三鳥だ。
「なみチャレ」のウォークラリーは、このほかにも「荻窪_史跡・文化財・公園探索」や「永福・和泉_寺院・上水道探索」など、バラエティ豊かなコースがある。
「目標があると、はりきってお散歩できるね。次はどのコースに挑戦しようかな~?みんなも“なみチャレ”、試してみてね!」
※記事中、故人は敬称略