1938(昭和13)年に創業し、現在は三代目が店を切り盛りする。「小さなお子さんのいるお母さんが安心してパンを買いに来れる店」がコンセプトで、それを体現するのが、お母さんが買い物をしているあいだに子どもたちが絵本を読んだり遊んだりできるキッズ・ルームの存在。これは2012(平成24)年の全面改装のときに設置した。そうした試みが評価されたのか、同じ2011年、杉並区商店コンクールでなんと一等である区長賞を受賞。ただの老舗なだけではない、時代に合わせたニーズを満たしてくれる町のパン屋さんがここにある。
地場の製餡所からあんこを仕入れて製造する、その名も「西荻薄皮あんぱん」が一押し。また、天然水食パン、なめらかクリームパン、サクサクキューブラスクなど定番商品のほか、半熟玉子がのった焼きチーズカレーパンといったひとひねりあるカレーパン類もおすすめ。