東京女子大学の側にある小さなパン屋「TAGUCHI BAKERY」。ガラスケースに並ぶパンはシンプルな食パンやバケットのほか、注文後にクリームを詰めるチョココロネのような甘いパン、総菜パンなど50種ほど。店主の田口さんは学生の頃からパン作りを始め、京都や都内のパン屋で修業すること30年。「小麦の味をしっかり味わえるプレーンな食事パンを、日常的に食べてもらいたい」という想いで2012年に店を開いた。今では常連も増え、パンを買う人だけではなく、話をしに来る人もいる。夫婦二人で切り盛りする店の雰囲気は親しみやすく、それでいてパン作りには頑固なまでのこだわりを持つ。個人店の多い西荻窪らしさを感じるパン屋である。
おすすめ商品
おすすめはプレーンなパン。伝統的な製法を受け継いで作る「バタール」(280円)は料理とともに味わいたい。料理を邪魔せず、かと言って負けることもなく、まさに最高の引き立て役。もちもちの食感も特徴的だ。また、パンそのものを味わうなら、36時間の長時間発酵で作る「レトロバケット」(300円)。皮はパリッと、中はむっちり。小麦の香りが楽しめる。