名物大栗まんは、昭和30年代後半、職人による菓子作りのコンクールを開いたときに誕生した。厳選した大粒の国産栗を丸ごと蜜漬けにして寝かし、白手亡(てぼう)餡(白いんげんの餡)に包み、大栗型に入れて焼き上げたもの。香ばしく焼きあがった皮に、栗らしく見せるために施した芥子粒がアクセントになって、大きくてもあっさり食べられる美味しさ。そのほか、戦前からある最中や羊羹、一枚一枚丁寧に焼き上げたカステラ、といった定番商品から、四季おりおりに丹念に作られる生菓子など多種多彩。店内ではあんみつや田舎しるこ、年配者に好評の特性粟ぜんざいやくずきりなどがいただける。金属を使うと味が落ちるので、機械は一切使用せず全て手作り。