東京でお好み焼き屋を探して20年、広島県人の区民ライターが自信を持っておすすめする店が杉並区にある。
17歳からお好み焼き屋でバイトを始めた店主が、2014年、満を持して阿佐谷に出店。オーソドックスな「そば肉玉」をはじめ、とん平焼きや牛すじ鉄板焼きなど本格的なラインナップが揃う。一口食べると、蒸し時間にこだわったキャベツと卵、そばのふっくらした食感とともに、野菜の甘さとソースの匂いが一気に広がってくる。マヨネーズはお好みで。通な広島県人からも初めての客からも人気があるのは、お好み焼きの「イカ天入りねぎかけ」。西日本のねぎ特有の甘みと、イカの海鮮特有の旨み成分がお好み焼きに絡み合って、リピーター続出だと言う。
店名の「Tachi Machi(たちまち)」は広島弁で"とりあえず"という意味。朝4時まで営業しているので、思い立ったら「たちまち」行ってみるといいだろう。1日100枚を焼いたこともあるという店主の、手さばきと自慢の味を堪能してほしい。
・ディナー:850円~