たいやきの金型には4-5匹が一度に焼けるものと、1匹ずつ表裏を焼く「一丁焼き」とがある。ともえ庵代表は「一丁焼きが特においしいことを世間広めたい」との思いから、都内のたいやきを食べ比べて研究した上で店をオープンした。一丁焼きの金型を回しながらあふれて焦げた生地をそぎ落としていく作業は手間がかかるが、薄く香ばしい皮を作るためには必須の工程だ。
2014(平成24)年11月に中野から阿佐谷パールセンターに移転。行列のできる人気店となっている。「阿佐谷には落ち着いたお客さんが多いので、いい加減な物はできない。特別なことはないが、ただまじめにやっています。」と代表は語る。
毎年ゴールデンウイークごろ、店舗2階に「氷」と書かれた看板がでたら、かき氷の取り扱い始まりの合図。果物のかき氷の他に、たいやきの餡を盛った「あずき」や、さらさらした自家製練乳をかけた氷など、いろいろな種類がある。
また、毎月10日は「10(とう)もえ」ということで、「ともえ庵の日」を実施。冬場はたいやきが100円に、夏場はかき氷が全品半額になるなど、月替わりの売り出しが企画されている。
たいやきやかき氷以外の商品開発も盛んで、2015(平成27)年7月下旬には地元名を付けた「阿佐ヶ谷練乳餅」が登場。