太宰治が愛した荻窪のステッキパンを再現
歴史
杉並名品復活プロジェクト
なみすけのインスタグラムも応援してね
なみすけリンク集
公式インスタグラム
街×ジャンルで検索カスタマイズ!
まち別検索
小説・エッセイに登場する杉並・100冊以上掲載中
文化・雑学
杉並ゆかりの本
2017:10:16:00:00:00
永福町駅から徒歩約1分、井の頭通りに面して「永福 青柳」がある。1934(昭和9)年に創業、地元に愛される和菓子の老舗だ。「小豆は十勝、白いんげん豆は帯広、小麦粉は江別、もち米は新潟と、国産の新鮮なものを使っています」と語るのは、店主・一杉卓司(ひとすぎたくじ)さんだ。一杉さんの朝は早い。「朝生(あさなま)」と呼ばれる大福やだんご、赤飯を、毎朝5時15分から作り始め、9時には店いっぱいに和菓子を並べる。こうした素材へのこだわりや丁寧な仕事ぶりが、常連客の気持ちを離さないのだろう。
夏には涼しげな、冬には暖かみのある季節を意識した菓子が並ぶ
店主の一杉さん。和菓子作りへの熱い思いにあふれている
内閣総理大臣賞を受賞したことがある焼き菓子「永福」や、もちもちの柔らかい食感が独特な「吉兆餅」は、長く愛されている名品だ。また、季節限定の「ぶどう大福」(9月~11月)や「いちご大福」(12月~4月)も、餅にくるまれたフルーツがはじけて果汁が口の中いっぱいに広がるおいしさだ。「ここ永福は地理的に“東京のへそ”なんです。中心から発信して、和菓子の活気を取り戻したい」と言う一杉さん。和菓子の未来に、夢は広がっているようだ。
店舗外観