永福 青柳

クリスマス時期の上生菓子

クリスマス時期の上生菓子

挑戦し続ける老舗和菓子屋

永福町駅から徒歩約1分、井の頭通りに面して「永福 青柳」がある。1934(昭和9)年に創業、地元に愛される和菓子の老舗だ。
「小豆は十勝、白いんげん豆は帯広、小麦粉は江別、もち米は新潟と、国産の新鮮なものを使っています」と語るのは、店主・一杉卓司(ひとすぎたくじ)さんだ。一杉さんの朝は早い。「朝生(あさなま)」と呼ばれる大福やだんご、赤飯を、毎朝5時15分から作り始め、9時には店いっぱいに和菓子を並べる。こうした素材へのこだわりや丁寧な仕事ぶりが、常連客の気持ちを離さないのだろう。
内閣総理大臣賞を受賞したことがある焼き菓子「永福」(140円)や、もちもちの柔らかい食感が独特な「吉兆餅」(184円)は、長く愛されている名品だ。また、季節限定の「ぶどう大福」(216円、9月~11月)や「いちご大福」(216円、12月~4月)も、餅にくるまれたフルーツがはじけて果汁が口の中いっぱいに広がるおいしさだ。
「ここ永福は地理的に“東京のへそ”なんです。中心から発信して、和菓子の活気を取り戻したい」と言う一杉さん。和菓子の未来に、夢は広がっているようだ。

DATA

  • 住所:杉並区永福4-4-2
  • 電話:03-3321-2626
  • FAX:03-3321-3661
  • 最寄駅: 永福町(京王井の頭線) 
  • 営業時間:9:00-19:00
  • 休業:水曜
  • 取材:すず丸
  • 撮影:すず丸
    写真提供:青柳
  • 掲載日:2017年10月16日
  • 情報更新日:2023年09月22日

夏には涼しげな、冬には暖かみのある季節を意識した菓子が並ぶ

夏には涼しげな、冬には暖かみのある季節を意識した菓子が並ぶ

店主の一杉さん。和菓子作りへの熱い思いにあふれている

店主の一杉さん。和菓子作りへの熱い思いにあふれている

店舗外観

店舗外観