阿佐ケ谷駅から中杉通りを北へ徒歩約13分、住宅街のアパートの1階にかえる食堂がある。7人も入れば満席になるような小さな食堂だ。
オーナーは、管理栄養士として保育園、病院、学校などで長く働いてきた高橋いちごさん。2017(平成29)年11月に、念願の自分の食堂を開店した。平日は栄養士の仕事を続けているので、営業は土日のみ午前7時から午後2時までだが、ゆくゆくは毎日オープンしたいという。
「朝ごはんセット」(800円)は、塩分1%の具だくさんの味噌汁と、ひじきや切り干し大根などの小皿料理が3種、魚料理、納豆、卵焼き、サラダのほか、ホームメイドのケーキ付き。魚料理は日替わりで、焼きじゃけやさば味噌煮、きびなごのから揚げなどがある。豊富なメニューには、「朝ご飯をしっかり摂って、元気に1日をスタートしてほしい」という、高橋さんの願いが込められている。味噌汁のだしは、昆布、かつお節、しいたけ、煮干しだけで取る。サラダのドレッシングも自家製だ。また、野菜は中野区の農家へ直接買い付けに行き、米は埼玉県の農家に注文するなど、顔の見える生産者の食材を使うことにもこだわっている。
「昼ごはんセット」(900円)は、牛豚合びきのハンバーグやエビフライなどのメインに、目玉焼き、サラダと3種類の小皿料理が並び、こちらもおなかに大満足の量。「品数が多いので、朝食や昼食をしっかり摂れると喜んでいただいています。一人暮らしや子供連れの方をはじめ、リピーターも多いです」と高橋さんは話す。週末に、管理栄養士こだわりの健康メニューを味わい、1週間の活力にしてみたらいかがだろうか。
・朝食セット:800円 ・昼食セット:900円