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ベーカリー兎座LEPUS

フィナンシェ風の焼き菓子「スギナミノウサギ」(プレーン)と「コウエンジノウサギ」(紅茶)(各320円)

フィナンシェ風の焼き菓子「スギナミノウサギ」(プレーン)と「コウエンジノウサギ」(紅茶)(各320円)

ウサギとパンの幸福すぎる出会い

新高円寺の青梅街道沿いにあるベーカリー兎座LEPUS(レプス)は「ウサギ愛」に満ちている。店頭にはウサギのイラストの看板、店内には数々のウサギ型のパンや焼菓子が並ぶ。
オーナーは「Joel Robchon」(※1)のスーシェフブランジェ(※2)だった東山伊織さん。15種類の小麦粉をパンに合わせて調合し、約40種類のパンや菓子を焼き上げる。「自分がおいしいものを作りたいし、皆にも食べて欲しい。ですが、気楽にやっています」と東山さんはいう。
2017(平成29)年3月にオープンすると、すぐにウサギ好きの人たちの間で評判となり、みるみる行列店に。翌年には期間限定でウサギのキャラクター「ナナチ」(※3)とグッズのコラボレーションを行い、行列はさらに長くなった。「たまたまが重なってこの場所で独立しましたが、縁ですよね。杉並区にアニメ制作会社が多いこともちょっとうれしいです」とアニメ好きだという東山さんは笑った。

「うさぎ食パン1斤」(440円)。この焼き型は耳の部分の製作が難しく、作れるところを探すのに苦労したという

「うさぎ食パン1斤」(440円)。この焼き型は耳の部分の製作が難しく、作れるところを探すのに苦労したという

東山さんは小学校の飼育係以来のウサギ好き。「ウサギ愛」があふれる店内には、ウサギ型の焼き菓子も並ぶ

東山さんは小学校の飼育係以来のウサギ好き。「ウサギ愛」があふれる店内には、ウサギ型の焼き菓子も並ぶ

おすすめ商品

「一般的にクロワッサンは焼き込んでサクサクですが、ロブションのものは外側はサクッと中はしっとり、ジュワッと発酵バターが流れ出して香りが素晴らしい。衝撃的でした」(東山さん)。その感動を再現しつつ、全粒粉で香ばしさをプラスした「クロワッサン」(200円)。「うさぎ食パン」(1斤440円)はオリジナルの型を使い、試作を繰り返して生み出した傑作。トーストすると、軽い歯応えとフワモチ感があり、小麦の香りと旨みが口中に広がる。耳の部分はカリカリになって食感が楽しい。ロブション仕込みのフランス系パン(※4)と焼き菓子がメインだが、毎週土曜日にライ麦90パーセント以上のドイツパン「ロッケンブロート」を焼く。またクリスマス限定でウサギ型「シュトーレン」を販売。

※1 Joel Robchon:恵比寿にある天才シェフ、ジョエル・ロブションが展開するシャトーレストラン
※2 スーシェフブランジェ:2番手のパン焼き職人のこと
※3 ナナチ:『メイドインアビス』つくしあきひと著(竹書房)に登場するキャラクター。アニメは2017(平成29)年7月~9月に放送
※4 フランス系パン:小麦粉と塩、水、イースト菌だけで焼くパンとバターを使ったクロワッサンなどがある

「うさぎ食パン」を囲んで、左から時計回りに「バゲット」(250円)、「オリジナルバゲット(ライ麦入り)」(販売終了)、「クロワッサン」(200円)、「うさぎバンズ」(170円)

「うさぎ食パン」を囲んで、左から時計回りに「バゲット」(250円)、「オリジナルバゲット(ライ麦入り)」(販売終了)、「クロワッサン」(200円)、「うさぎバンズ」(170円)

看板のウサギのイラストは友人が描いてくれたもの。店名は星座から名付け、「LEPUS」はその英名

看板のウサギのイラストは友人が描いてくれたもの。店名は星座から名付け、「LEPUS」はその英名

DATA

  • 住所:杉並区梅里1-15-13
  • 最寄駅: 新高円寺(東京メトロ丸ノ内線) 
  • 営業時間:10:00-19:00
  • 休業:月曜・火曜
  • 公式ホームページ(外部リンク):https://bakery-lepus.hatenablog.com/
  • 取材:小泊あけみ
  • 撮影:小泊あけみ
  • 掲載日:2018年08月27日
  • 情報更新日:2023年09月23日