阿佐ケ谷駅から東に徒歩約5分。パン屋あおぞらがオープンしたのは、2018(平成30)年1月末。店主の上野正之さんは都内の有名なパン屋で修業を積んだ。中でも田町にあるフレンチ「ビストロ ア ラ ドゥマンド」で新作のパンを全面的に任せてもらった経験が、この店のパン作りにも大きく影響している。
かつてこの場所は「草の花」という16年続いたパン屋があり、その店主には「あおぞら」の開店準備から開店後の様子まで気にかけてもらったと上野さんは話す。開店当初は客が来るのか気がかりだったが、予想を超える数の客が毎日のように訪れている。また、「全粒粉を使ったパンがほしい」「フランスパンのような食パンを食べたい」など客からのリクエストも多く、パンを日常的に楽しむ人がたくさんいることに驚くそうだ。自営業を営む両親の姿を見て育ったこともあり、接客が好きな上野さん。「こうして皆さんの声を聞いて、新作を作り、食べてもらうことが何よりもうれしいんです」と笑顔で話してくれた。
おすすめ商品
一番人気は「ミルク食パン」(356円/斤)。水分は牛乳のみ、甘味はコンデンスミルクを使った優しい味わいで、子供から年配の方までファンが多い。「フレンチトースト」(302円)は外がカリッ、中がジュワッとしたボリュームある一品。土日限定販売の「バタール」(324円)は究極のモチモチ感を追求した上野さんの自信作。