西荻窪駅から南東へ徒歩約8分、神明通りに面した「パティスリー ホソコシ」は、ショーウインドーの美しいケーキと焼き菓子が目に留まる、思わず入ってみたくなる店だ。
オーナーシェフの細越誠さんは、22歳で渡仏した。プロバンス地方やブルターニュ地方の銘店、星付きのレストランで4年間修業を積み、当時日本にはまだなかった、最先端の菓子作りを習得した。2004(平成16)年、パリ・アルパジョンコンクール・ショコラ部門で優勝。帰国後「パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ」や「アニヴェルセル」にて研鑽(けんさん)を積み、港区芝浦「パティスリー・ポール・サンセール」のシェフパティシエとして活躍。2019(平成31)年1月、西荻南に「パティスリー ホソコシ」を開業した。
「駅から少し離れた閑静な街の雰囲気が気に入っています。地元の方に喜ばれるお菓子を提供し、愛されるお店を目指していきたい」という細越さんは、近隣の店のコーヒー豆や蜂蜜を使用した新商品を開発するなど、地域の店と積極的に交流している。またスタッフの休憩室や倉庫を広く取るなど、働きやすい店づくりが杉並区商店コンクールで評価され、令和二年度杉並区議会議長賞を受賞した。店内は華やかなケーキがショーケースにずらりと並び、高級感が溢(あふ)れる。フィナンシェなどの焼き菓子やギフト商品も揃(そろ)っており、さまざまな場面で利用できる。