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お花見ポイント―
築地本願寺 和田堀廟所

樋口一葉が眠る墓所

永福町から徒歩20分(京王線明大前駅より徒歩7分)、甲州街道沿いにある「築地本願寺 和田堀廟所(わだぼりびょうしょ)」は、杉並区保護樹林を含む約60本の桜並木が見事な、知る人ぞ知る桜の名所である。境内には著名人の墓所も多く、作家・樋口一葉も眠っている。一葉というと下谷や本郷で暮らしたことで知られているが、なぜここに?
築地本願寺は1923(大正12)年、関東大震災の被害を受け本堂が焼失。再建のため境内にあった多数の墓地を移転することになり、1934(昭和9)年、大蔵省管轄陸軍省火薬庫跡地であった当地に和田堀廟所を設立した。当時は富士山が見える近代的公園式墓地としても注目された。一葉の墓も移転時に移されたもの。樋口家は転居が多く、24歳の短い生涯に10数回も転居したという一葉のことだ、墓の転居にも「いつものこと」と思っているに違いない。
ほかに初代水谷八重子、笠置シヅ子、古賀政男、服部良一の墓所など多数。春には「はなまつり」を開催。花見がてらお参りに出かけてみてはいかがだろうか。

DATA

  • 住所:杉並区永福1-8-1
  • 最寄駅: 永福町(京王井の頭線) 
  • 公式ホームページ(外部リンク):http://www.wadabori.jp/
  • 取材:坂田
  • 撮影:坂田、TFF
  • 掲載日:2014年03月10日
  • 情報更新日:2024年04月11日

見事な桜並木(撮影:2024年4月6日)

見事な桜並木(撮影:2024年4月6日)

樋口一葉の墓所

樋口一葉の墓所