杉並区立玉川上水第三公園(以下、第三公園)は、区内にある「玉川上水の公園」(※1)の一つ。1971(昭和46)年7月1日に開園した。桜上水駅北口から荒玉水道道路を7分ほど北上すると、右手に第三公園の出入り口が見えてくる(左手は杉並区立玉川上水第二公園)。そこから東の永福通りまでは徒歩で約10分の東西に細長い公園だ。
園内には、カラフルなコンクリート製動物遊具や柱形ジャングルジムなど、数々のレトロ遊具が設置され、季節の花も楽しめる。また、大正初期~昭和初期まで存在した遊園地「吉田園」のために架けられた、小菊橋の欄干と親柱(おやばしら)が復元されているほか、永福通りに架かる下高井戸橋の遺構が残る。
※「玉川上水の公園」についての全体説明は、杉並区立玉川上水公園の記事を参照
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第三公園には、アシカ、イタチ、イノシシ、カバ、カメ、キリン、クマ、サイ、ゾウ、ブタ、ワニの11種類のコンクリート製動物遊具が合計28台、園内3カ所にグループで設置されている。色が塗り替えられることもあり、大事にメンテナンスされているのがうれしい。
また、何といっても目を引くのは、機関車や船、柱形ジャングルジムなどの昭和に作られた大型遊具。並ぶ様子は、さながらレトロ遊具の見本市のようだ。みどり公園課によると、船の遊具(※2)は、区立公園に設置されている中で最大のもの。柱形ジャングルジムは、第三公園と杉並区立杉並児童交通公園の2カ所に残っているが、老朽化に伴い、いずれは撤去・更新される予定とのこと。昭和の遊具は年々減ってきており、今では貴重な存在だ。
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『すぎなみの公園』(杉並区土木公園課)
『杉並区立郷土博物館研究紀要別冊 杉並の川と橋 *研究紀要第11号・第12号合併号*』(杉並区立郷土博物館)
「杉並区広報第524号」(杉並区役所)
「玉川上水の歴史」(東京都水道局)
https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/kouhou/pr/tamagawa/rekishi.html