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荻外荘公園開園式

岸本区長と来賓によるテープカット

岸本区長と来賓によるテープカット

晴れやかに行われた荻外荘公園開園式

2024(令和6)年12月8日、好天に恵まれた明るい日差しの下、杉並区立荻外荘公園(てきがいそうこうえん)の開園式が執り行われた。
復原された荻外荘を一望できる芝生広場には、岸本区長、来賓の入澤家、陽明文庫長らをはじめ、隈研吾建築都市設計事務所、東京都議会、杉並区議会、地元町会、商工会議所などから関係者が列席。岸本区長による開園の挨拶、来賓の祝辞に続き、近衞家現当主から届いたお言葉として、移築されていた建物の東側半分が復原された喜びの言葉などが読み上げられた。式の最後にはテープカットが行われ、開園を待ち望んだ200人ほどの区民らから大きな拍手が沸き起こった。

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冬晴れの中、多くの来賓、関係者、一般の方が出席

冬晴れの中、多くの来賓、関係者、一般の方が出席

テープカットのテープを手にする岸本区長。「憩いの場、愛される施設に育ってほしいです」

テープカットのテープを手にする岸本区長。「憩いの場、愛される施設に育ってほしいです」

荻窪三庭園の一つとして杉並観光の目玉に

荻外荘は昭和戦前期に内閣総理大臣を3度務めた近衞文麿(このえ ふみまろ)の旧宅であり、2016(平成28)年に国の史跡に指定されている。
長く非公開となっていたが、地元町会の「歴史的に価値の高い建物と、豊かな屋敷林を残してほしい」という思いを受けて、2014(平成26)年に杉並区が土地と建物を取得。約10年にわたる「荻外荘復原・整備プロジェクト」の活動により、公園誕生に至った。
建物内では建築家・伊東忠太(いとう ちゅうた)によるモダンなデザインや調度品などを楽しめるほか、ARで歴史的な場面を再現する最新技術も導入されている。2025(令和7)年夏には隈研吾氏設計の展示休憩施設棟も完成予定だ。
開園式に参加した区民からは「歴史ある建物の中を実際に歩けるのは興味深い」という声などが聞かれた。荻外荘公園の開園で、近隣の杉並区立大田黒公園、杉並区立角川庭園と併せた荻窪三庭園を巡る散策コースが、今後の杉並観光の目玉になりそうだ。

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開園式出席者のうち先着200名に花鉢が配布された

開園式出席者のうち先着200名に花鉢が配布された

開会式の後、建物の見学会も実施された

開会式の後、建物の見学会も実施された

施設情報

開園年月日:2024(令和6)年12月9日
利用時間:09:00-17:00(最終入園16:30)
休園日:水曜、年末年始(12月29日から1月1日)
 ※2024年12月11日、18日、25日の水曜は開園
観覧券:一般300円、小・中学生150円

荻外荘

荻外荘

DATA

  • 住所:杉並区荻窪2-43-36
  • 最寄駅: 荻窪(東京メトロ丸ノ内線)  荻窪(JR中央線/総武線) 
  • 取材:仲町みどり
  • 撮影:TFF
    取材日:2024年12月08日
  • 掲載日:2024年12月27日