今や「ファミレス」という言葉で十分通用するほど一般に浸透しているファミリーレストラン(以下、ファミレス)。
ファミレスの定義はいくつかあるが
(1)多くの客が食事ができる広い店内
(2)質、量ともに低価格で満腹感がある
(3)「家族連れ」に対応した業態
大体この中に当てはまると「ファミレス」ということになるようだ。
ご多分にもれず、杉並区内にも数多くのファミレスがある。今回は焼き肉やピザなど、一つの商品を売り物にしたファミレスではなく、あくまでも和・洋・中の定番メニューを食べることのできる店をファミレスとした。
今回は杉並区内で最初に開店したファミレスを、1番から3番までをとりあげてみたいと思う。
※2011年10月現在、杉並で営業しているファミレスの中、オープン順3番までを調査
すかいらーく宮前店が1978年9月28日に開店したのが一番最初である。
五日市街道沿いではあるものの、駅前ではなく住宅街の中というロケーションに意外に思われた読者も多いかもしれない。当時は住宅街の中にあり、かつ駐車場のあるレストランということでめずらしかったようだ。ちなみに、すかいらーくは1970年7月に東京都府中市に1号店(国立店)出店しているので宮前店はそれから約8年後、すかいらーくの中では98店目になるという。
その後、すかいらーくの業務体制変更に伴い、1994年1月25日「ガスト宮前店」と店名が変更され、現在も同じ場所に存在している。現在はテイクアウトもOKで、こちらは少しずつ需要が高まってきているようだ。杉並にはガストのみ8店舗ある。(2011年10月現在)
方南通り沿いにある不二家西永福店が1979年4月27日にオープン。ペコちゃんマークでおなじみの不二家である。子育て支援ということで離乳食無料サービスなどを行っているようだ。ただし杉並区内にある不二家レストランはこの一店舗のみとなっている。(2011年10月現在)
こうして杉並区で最初にオープンしたファミレスの1番から3番までを調べてみると、現在は駐車場スペースも小さい地域密着の小規模の店舗が多いのに対し、ファミレスが杉並にできた70年代は大型店舗化が主流だったように思われる。
一時期はかなりの数のファミレスが杉並区内にあったようだが、会社合併などの影響もあり現在は30~35店舗ほどになった。