荻窪駅北口から徒歩15分程度。天沼山蓮華寺は、花が美しいことでも知られる。新義・真言宗(現在は室生寺派)の寺として、鏡薫和尚の代、1614(慶長19)年に板倉周防守から寺地を拝領し、再建したのが中興開山と言われている。
春には、山門横をはじめとする桜の古木が咲き誇り、訪れる人を温かく迎えてくれる。「平成から令和にかけソメイヨシノの桜は次々と寿命を迎え、山門左手より通りに面した西側はほとんど枯れて伐採しました。残念ながら根を堀り取れないため新たな植樹もできません」と住職は話す。毎年4月3日には「花まつり」が開催される。