京王線代田橋駅・北口を出てすぐ、線路添いにある大原稲荷神社(おおはらいなりじんじゃ)。建立は定かではないが、江戸時代の『元禄検水地録』に既に記述がある。
神社では9月第2土曜、日曜の例大祭のほか、年間を通して様々な行事が行われ、地域の人々で賑わう。
1月には町内総出の餅つきがあり、つきたての餅が振る舞われる。2月の節分祭では豆まきのほか、お供えの鏡餅が飛ぶ。重さ数キロにもなる餅が飛ぶのはなかなか珍しい光景だ。
子どもたちが楽しみにしているのは6、7月の第1、第3土曜日に開かれる縁日。屋台に並ぶ焼きそばやフランクフルトはすべて100円。町内有志の協力によって30年以上続く恒例行事だ。宮司さんは「子どもたちが大人になって自分の子どもを連れてきてくるのがうれしい。将来、自分の住む街で、地域の町おこしや子どもたちのためにご奉仕してくれるようになればと続けている」という。
大人たちの優しさやぬくもりが感じられる、アットホームな神社である。