さまざまな検討を経てこの阿佐谷へギャラリーをオープンしたのが4年前。
「もともとは仲間と始めたデザイン会社なんですが、周りの才能溢れる作家達と交流するうちに、自分たちが発表の場を作ってあげたいなと思うようになったんです。それを阿佐谷の地でやり始めた頃には疑問の声もありましたが、その選択のおかげで素晴らしいつながりができています」と、オーナー斉藤慎次郎さん。
地元アーティストはもちろん、鑑賞に来たアーティストとのつながりから新たな企画を生み出して行ったり、海外からアーティストを招いたり。斎藤さんのキュレーターとしての嗅覚が、面白い展開を次々に引き寄せて行くようである。
「作家と対等に向き合い、世に出すために真剣に戦いますから、一種の『格闘技』かも知れませんね。」穏やかな語り口から気迫を感じるが、優しく紳士的なお人柄ならではの交遊が想像できる。
多様な展示に柔軟に対応できるシンプルな空間で、新鋭作家に出会えそうだ。
問い合わせ info@hakusen.jp