環状七号線を通ると方南町付近に巨大なドームが見える。立正佼成会の大聖堂だ。ここが一般に開放されていることをご存知だろうか?実は仏像好きばかりでなく、誰でもゆったりと散歩や眺望が楽しめるスポットなのである。
落成は先の東京オリンピックと同じ1964(昭和39)年。開祖・故庭野日敬氏により構想8年・世界の宗教施設を経巡り(へめぐり)、法華経の世界観を体現する修行道場として造営された。現在は免震構造化し、また大聖堂を含む一帯は東京都から広域避難場所に指定されている
建物内の4階ホールは吹き抜けドームになっており、あまりの高さにめまいがしそうなほど。ここには6.8mの仏像「久遠実成大恩教主釈迦牟尼世尊(くおんじつじょうだいおんきょうしゅしゃかむにせそん)」がある。珍しい立像の本尊だ。正面玄関にある三菩薩の漆絵や、光取り窓の意匠も美しく見応えがある。緑にあふれた庭には座り心地のよさそうなベンチが並び、夏には美しく咲き誇るハスの花も楽しめる。
◇イベント情報:毎年10月13日前後の日曜日に開催される「お会式・一乗まつり」では踊りや万灯、物産展、キッズランドなどが行われる。