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杉並区立大田黒公園

毎年11月末に紅葉ライトアップが開催される

毎年11月末に紅葉ライトアップが開催される

区立公園初の回遊式日本庭園

荻窪駅から南へ徒歩7分ほど、音楽評論家の大田黒元雄氏が47年余りの時間を過ごした屋敷跡地に作られた杉並区立大田黒公園。「公園にしてほしい」という氏の遺志により、遺族によって区に寄付された土地を杉並区が日本庭園として整備し、1981(昭和56)年10月1日に開園した。広さは約8,900平方メートルに及ぶ。できる限り当時の原形を保時した園内に池が再現され、イチョウ並木をはじめとした巨木が生き生きと茂っている。
数寄屋造り(※1)の茶室や、旧書斎である記念館、民家の土間を思わせる休憩所といった建物があり、記念館は1934(昭和8)年に建築された西洋風建築物で、氏が生前に愛用したピアノや蓄音機などが今も残されている。

▼関連情報
すぎなみ学倶楽部 文化・雑学>杉並の景観を彩る建築物>大田黒公園記念館(旧大田黒元雄邸)
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すぎなみ学倶楽部 歴史>記録に残したい歴史>100年の音色を刻む 大田黒公園ピアノ物語

昼の紅葉

昼の紅葉

春には、敷地の南西にある広場で八重桜が楽しめる(撮影:2024年4月19日)

春には、敷地の南西にある広場で八重桜が楽しめる(撮影:2024年4月19日)

大イチョウ並木

正門は総ヒノキの切妻造り(※2)で、屋根は棧瓦ぶき(※3)、左右に築地塀(※4)といった構え。大イチョウの並木と共に白い御影石を敷いた園路が70メートルほど伸びている。ほとんどのイチョウが樹齢100年を超えているという。
休憩所の内部には昔の民家をしのばせる大きな松の梁がある。隣が京間8畳の茶室で、内部は秋田杉。面前には、青々とした芝生が広がっている。
茶室・休憩所の裏の中庭に井筒(※5)があり、そこから細い流れがあるが、茶室の周りを一周し次第に幅を広げながら、木立の中を流れて庭園の中心である池へと注ぐ。池は筑波石と植込みで飾られ、ほとりにはあずまやが建っている。

大イチョウ並木

大イチョウ並木

紅葉ライトアップ

毎年晩秋には、紅葉の園内を期間限定でライトアップし、夜まで開園。池に映りこんだ紅葉の美しさに、多くの人々がカメラを手に訪れる。

2023年の紅葉ライトアップ
日にち:11月24日(金)~12月3日(日)
ライトアップ時間
 平日:午後5時~8時(最終入園 午後7時45分)
 金・土・日曜:午後5時~9時(最終入園 午後8時30分)
参加費:300円。小中学生100円。(通常開園時間は無料)

紅葉ライトアップ

紅葉ライトアップ

紅葉ライトアップ期間は、昼間の風景も格別(撮影:2022年11月25日)

紅葉ライトアップ期間は、昼間の風景も格別(撮影:2022年11月25日)

利用者便利情報

広さ:8,972.31㎡
駐車場:なし
駐輪場:あり
ベンチ:30台
水遊び場:なし
ボール遊び場:なし
犬連れ:不可
トイレ:あり
バリアフリートイレ:なし
売店:なし
飲料自販機:あり
管理事務所:あり
防災設備:防火水槽

※1 数寄屋造り(すきやづくり):茶室風の様式を取り入れた建築
※2 切妻造り:棟の両側に2つの斜面が流れる山形の屋根をもつ造り
※3 棧瓦(さんかわら)ぶき:断面が波形で、隅に切り込みのある瓦
※4 築地塀(ついじべい):泥土をつき固めて作った塀
※5 井筒:井戸の地上に出ている部分を木・石などで囲んだもの

記念館。かつては大田黒氏の仕事場であった

記念館。かつては大田黒氏の仕事場であった

茶室へ続く小道

茶室へ続く小道

DATA

  • 住所:杉並区荻窪3-33-12
  • 電話:03-3398-5814
  • 最寄駅: 荻窪(東京メトロ丸ノ内線)  荻窪(JR中央線/総武線) 
  • 営業時間:09:00-17:00
  • 休業:水曜、12/29-1/1
  • 補足:入園は16:30まで
  • 公式ホームページ(外部リンク):http://www.city.suginami.tokyo.jp/shisetsu/kouen/02/ogikubo/1007133.html
  • 取材:野上優佳子、福島由美子、小泉ステファニー
  • 撮影:野上優佳子、福島由美子、小泉ステファニー、いけじ
  • 掲載日:2015年12月21日
  • 情報更新日:2024年04月20日

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