阿佐ケ谷駅から徒歩約5分。1950-60年代(昭和20年代中頃から40年代中頃)の作品を中心に上映している日本映画専門のミニシアター。
メインは、監督、撮影所、ジャンルなどのテーマに沿った特集上映。20~30本の作品を約1か月かけて、各回作品を変えながら1日3、4回上映する。「こんな作品があったのか!」と驚くような、DVD化されていない作品も多く、黄金時代の日本映画の多様性がしのばれる充実の内容。他にも俳優にスポットを当てたモーニングショー、70年代のB級映画やカルト的な作品が中心のレイトショーもあり、好みの作品をゆったりとした座席で、朝から晩まで楽しめる。
1998(平成10)年11月に、館名を『ガリバー旅行記』に登場する飛ぶ島から取って、アニメーション専門館としてスタート。2004(平成16)年より現在の形になったが、日本映画専門の名画座の閉館が相次いだための路線変更だった。
「シニアはもちろん、20代、30代の観客も多く、上映作品によっては土日は満席になることも。」と支配人の石井紫(ゆかり)さんは言う。作品選定も石井さんの仕事。「当時(1950-60年代)、日本映画は2本立て上映。当館ではそのメインの作品でなく、裏(併映)のほうの映画を選び上映することが多いです。」映画史上の名作だけでなく、B級映画にも光を当てた作品選択に「ラピュタ阿佐ヶ谷」のこだわりがある。
1階は広い窓から外の樹木や池が眺められる開放的なロビー。俳優のブロマイドや上映作品のポスターが並び、雰囲気はまさに1950-60年代である。映画を楽しんだ余韻にひたるのにぴったりの空間だ。
・座席数:48席(全席自由入れ替え制)
※10:15より1階受付にて整理番号付き当日全回分の入場券を発売
・料金:一般:1,200円、シニア(60歳以上)・学生:1,000円
会員:800円、水曜サービスデー:1,000円