西荻窪駅北口から徒歩約6分。ビルの奥にありながら、ガラス越しに見える店の様子に不思議と心ひかれ、のぞいてみたくなる店がある。
くらしの雑貨Loupe(ルーペ)は、2005(平成17)年6月にオープン、店名は英語で虫めがね。「宝探しの気分で楽しんでほしい。」と、店内にはキラキラワクワクするようなアイテムがたくさん並ぶ。生活雑貨はもちろん、ビーズ・ボタン等のアンティークパーツ、郷土玩具、洋服など。雑貨好きの店主、出下厚子(いでしたあつこ)さんは、「飾るもの、使うもの、身に付けるものをテーマに集め、日常のアクセントになるようなものを置いています。」と語る。
ルーペでは企画展示も行なっている。作家がメインになりがちなギャラリーの企画展と違い、物やテーマが主役になるのは雑貨店ならでは。郷土玩具もセンスよく飾られると、おしゃれなアート作品にもひけをとらないのだと発見できる。出下さんがイラストやデザインの仕事をしていた経験が生かされているのだろう。香川県出身ということで、香川をテーマにしたイベントも時々開催している。また、訪れる客や他の店とも楽しもうと「チャサンポー(※)」に1回目から参加。このイベントは、今では西荻窪の恒例行事になっている。このほかクリスマスシーズンには、毎年店舗ごとに国を1つずつ選んでそれをテーマに展示や販売を行う「セカイツアー」を、西荻窪にある十数店と連携して開催している。
※チャサンポー:西荻窪のまちを多くの人に楽しんでもらうため、西荻窪の雑貨店、ギャラリー、カフェなどが中心となり、各店舗が来客に無料のお茶を提供するイベント。2009(平成21)年にスタート。