阿佐ケ谷駅北口から徒歩5分ほど、中杉通りを進んで右手にあるTAV GALLERY(タブギャラリー)は、常に新しいアートを紹介しているギャラリーである。
ディレクターの栄祐氏は、コンテンポラリーアート(現代アート)を中心に幅広い展示を行なっている。特に作品をつくる上でのコンセプトや技法が新しいものや面白いものに注目しているそうだ。また、タブギャラリーの特徴の1つとして、フリーランスのキュレーター(※)が何人も所属し、企画・展示・プロモーションをしていることが挙げられる。そのため飽きることのない新鮮で魅力的なギャラリー構成が可能なのである。
店名の「タブ」には結節点という意味がある。そこには「1つの世代にこだわらず、さまざまな文化層を交じりあわせて繋げ、いろいろな流れを作り発信していく場所」という店のコンセプトが込められている。例えば、絵画と立体、映像、ファッション、サブカルチャーなどの発信のほかに、塩200キロを床に敷くような規模が大きく難しい展示も試みている。また、ブックコーナーも設け、評論やマニアックな絵画関係の本を多数販売している
2014(平成26)年6月のオープン以来、「未開の表現と、それを生み出す人々のプラットフォーム」をコンセプトに、新たな潮流の兆しを積極的に取り上げている。東京で起こるアートの流れを気軽に体感できるギャラリーだ。
※キュレーター:アートに造詣があり、展覧会を企画して実行する総合的な仕事を行なう職業