開放感のある大きな窓と、小さなテラスに置かれた季節の草花が映える外観。高円寺あづま通り商店街にたたずむ自由帳ギャラリーは、ドアを開く前から心が踊る趣きだ。
「どんな方にも自由に使っていただきたいから」と名付けたというギャラリー名の通り、2011(平成23)年のオープン以来、プロアマを問わず、さまざまな展示を開催し続けている。内容にかかわらず定期的に訪れる客も多く、ギャラリーそのものにもファンがついている。オーナーの長尾さんの父親が作った木製の棚をはじめ、古いオルガンやアンティーク調のテーブルなどの什器(じゅうき)も充実しており、雰囲気の良さと使いやすさが作家にも好評だ。「1回展示すると、ここ以外は考えられなくなる」と語る作家もいる。
「ギャラリーというと敷居の高さを感じるかもしれませんが、気後れすることなく展示を試みてほしい」と長尾さん。その願い通り、まさに真っ白なノートをクレヨンで彩るように、人形・クラフト・陶芸・アクセサリーなどの展示会が季節を問わず開催されている。次の1ページを彩るのは、何かを表現したいあなたかもしれない。