久我山ホタル祭りは1996(平成8)年に始まり、20年以上続くイベントである。毎年6月の土日、2日間にわたって開催され、近年は来場者数が5万人を超えるに至った。
この祭りの目玉は、久我山地区を流れる神田川と玉川上水の2カ所に設けられた会場でのホタル観賞。神田川会場では川沿いの遊歩道から、玉川上水会場では日没後、川沿いの道を回遊しながら川面のホタルが鑑賞できる。川に放たれた約2,000匹のホタルが小さな黄緑色の光がそこかしこで瞬き、幻想的な光景に子供だけでなく大人からも歓声が上がる。
祭り当日は、昼頃から久我山中央緑地に模擬店が立ち、中央に設けられたテーブル席で飲食することが可能だ。また、久我山会館では、ホタルサミット実行委員会が主催する「ホタルサミット」が行われる。こちらは、2015(平成27)年からスタートしたイベントで、館内の特設コーナー「ホタル観賞ルーム」で昼間からホタルを観賞できるほか、子供向けの工作教室などが開催される。その他、久我山稲荷神社でのパフォーマンス、商店街での屋台販売やワゴンセールなども催され、地域一体が祭りの熱気に包まれる久我山の夏の風物詩だ。
Q:開催のきっかけは?
A:1996(平成8)年に、玉川上水会場1カ所で試験的に開催しました。久我山地区の子供たちにホタルを見せようと、静岡県南伊豆町からからホタルを譲り受けて玉川上水に放したのが始まりです。今は地元商店街でも、数は少ないながらもホタルの年間飼育を継続しています。
Q:運営スタッフは?
A:「ホタル祭り」の運営スタッフは、久我山周辺の商店街、4つの自治会、まちづくりの会、消防団、ボランティアの方々です。また、地元警察や消防、杉並区の協力もいただいています。最近は外国人の来場者も増えて、言葉に困ることが出てきました。特に中国語が話せるボランティアに参加してもらえるとうれしいです。
Q:今後の「ホタル祭り」に望むことは?
A:ホタルが群舞している姿を、たくさんの来場者に見てもらいたいと思っています。そのためにもホタルの数を増やしていって、より親しんでもらい、川で自然のホタルがいつでも見られるようになるといいですね。
開催期間:2024年6月8日(土)、9日(日)
場所:京王井の頭線久我山駅周辺