永福体育館は2018(平成30)年9月、永福3丁目から旧永福南小学校跡地に移転した。
リニューアルした施設の目玉は、都内でも珍しい住宅地にあるホワイトサンドの屋外ビーチコートだ。コートの砂はオーストラリアから輸入した専用のホワイトサンドで、フカフカしているのに風が吹いても飛散しにくい。また、コートを一望できるカフェテリアが隣接しており、海辺にいる気分で飲み物やイベント開催時には焼き菓子をいただける。統括責任者の石井淳一さんは、「ビーチコートに入ると誰もがテンションが上がります。ぜひ砂の感触を体験してみてください」と話す。東京2020オリンピックでは、イタリアのビーチバレーボールチームが事前キャンプ地として利用するため、2019(令和元)年5月に区とイタリアオリンピック委員会との間で協定が結ばれた。
体育館の建物は小学校校舎の一部をリノベーションして使用しており、エントランスの吹き抜けも当時のままだという。それを取り囲むように、1階から3階までさまざまなスポーツエリアが配置され、施設全体が幅広い年齢層が楽しめるスポーツ空間になっている。
ビーチコート
2面あるビーチコートは、ビーチバレーボールの国際競技連盟(IF)基準をしっかり満たしている。ナイター用の照明設備があり、一般にも開放されている。コート内にネットや支柱などが常設ではないため、ビーチバレー以外にも臨機応変に対応できる。
体育館(アリーナ)
バスケットボール、バレーボール、バドミントン、バウンドテニス、卓球などが楽しめる、施設で最も大きなエリア。個人・グループで利用できる。
2階 トレーニングルーム・小体育室
2階のトレーニングルームには、ランニングマシンや油圧式トレーニングマシンなど、約10種類のマシンがある。このフロアーには小体育室もあり、卓球のほか空手・合気道といった武道にも利用されている。
3階 小体育室・会議室
3階の小体育室には防音設備が整備されており、ダンスやチアリーディングなどの練習に使われる。ほかに会議室があり、打ち合わせ、レクチャー等に役立っている。
体育館・小体育室・ビーチコート・トレーニングルームは、1人でもグループでも利用できる。種目ごとに施設を使える曜日・時間帯が決まっているので、施設の公式ホームページで確認してほしい。タオル、シューズ、トレーニングウェアはレンタル可能だ。
また、スクールとして定期制教室や通年制教室が開催されており、「ふらっと教室」という1回だけ楽しめるクラスも用意されている。
イベントには、「ビーチバレーボール杉並区民交流大会」のようなスポーツ大会のほか、「のびのび親子体操」や「ふわふわトランポリン&スラックライン体験会」など、子供と保護者が安全に楽しく挑戦できる企画もある。