新高円寺駅から徒歩約8分、杉並区保護樹木のヒマラヤスギをシンボルツリーとしている東京立正中学校・高等学校。ユニークな教育の一つに、毎週月曜日に行う「瞑想(めいそう)」がある。梅沢校長は「本校の“瞑想”の目的は、静寂の中で心の中に目を向け、自分自身に思いをめぐらせる時間を作ることにあります」と語る。一方で、行事が多いことも特徴だ。理科の小泉先生は「行事はほぼ生徒たちが作り上げているので、忙しそうな反面、とても楽しそうです」と笑顔で話す。この「静」と「動」を取り入れた教育を通して、生徒たちは豊かな人間力を育んでいる。また、2019(平成31)年よりノーチャイムを導入し、生徒の主体的な行動を推進している。
コースは、部活動と勉強を両立できるスタンダードコース、SDGsへの取り組みや社会貢献などに積極的なイノベーションコース、豊富な学習量で大学共通テストに対応するアドバンストコースがある。受験期には放課後に教員が生徒の学習をサポートできるよう、下校時間の延長を認めており、生徒の求めに応じて二人の教員がついて指導することもあるという。
部活動では、吹奏楽部、ダンスドリル部、ソフトボール部が全国レベルで活躍している。部活動やボランティア活動などの様子は、YouTubeの「東京立正チャンネル」で発信。さまざまな分野で活躍する生徒の様子が見られ、学校が掲げる「生徒を幸せにする5つの目標」の1つ、「全員レギュラー」を実現していることが伝わってくる。
梅沢校長は「梅ちゃん先生」の愛称で慕われており、生徒たちが校長室を訪ねてくることも多いそうだ。「先日は生徒が探究活動の成果を見せに来てくれて、その特許申請ができるようお手伝いをしました。生徒と一緒にお弁当を食べることもありますよ」
▼関連情報
東京立正チャンネル(外部リンク)
2020(令和2)年、緊急事態宣言が解除された6月から対面授業と部活動を実施した。梅沢校長は「朝日を浴びて学校に来る、友達や先生と話す、その心と身体が成長する貴重な時間を生徒から奪いたくありませんでした。各ご家庭の考えを大切にしながら、教員一丸となって行いました」と語る。
梅沢辰也校長からのメッセージ
あなたでなくてはならない理由を東京立正で育てませんか。唯一無二の存在であるという自己肯定感に満ちた学園生活を送る場所がここにあります。
建学の精神・理念
生命の尊重・慈悲・平和
主な地域活動
イノベーションコースの生徒が中心となって活動
・「高円寺子ども食堂」の手伝い
・区立馬橋小学校で「食品ロス」の取り組みの手伝い
・「東京高円寺阿波おどり」にボランティアで参加(2019年に杉並区から表彰)
・杉並区社会福祉協議会・杉並区地域包括支援センターケア24梅里と協働で、地域高齢者のための「桜を楽しむ会」を実施
・「寺子屋 in 妙法寺」で学習指導やボランティアの手伝い
イベント情報 ※詳細は公式HPを参照
・部活動見学・体験:申込制
・学校説明会:年に8回程度
・紫苑祭(学園祭):例年秋に開催
著名な卒業生
田島寧子(元競泳選手・シドニー五輪銀メダリスト)、美波(女優・ファッションモデル)、かなで(お笑いタレント“3時のヒロイン”)
生徒数(2021年度)
3学年合計:約427名