東京都立農芸高等学校は上井草駅から徒歩10分ほどの住宅地の中にある。総敷地面積は東京ドームの約1.6倍の73,304㎡。本校舎のほか実習棟や多くの圃場(※1)がある恵まれた環境で、生徒たちは農業に関する専門的な学習に励んでいる。
各学年は、食品科学科2クラス、園芸科学科1クラス、緑地環境科1クラスに分かれ、普通科目と専門科目を学ぶ。2学年は専門科目がより詳しくなり、3学年で課題研究に進む。専門学科で分かれているのでクラス替えは3年間ない。緑地環境科は造園を学ぶ学科で男子生徒が若干多いが、それ以外は女子生徒の方が多い。
生徒が実習で育てた新鮮な野菜や草花を、校内販売所で通年販売しているのも大きな特徴だ。文化祭の「農芸祭」や区内のイベントでも、農作物やジャムなどの食品加工品を販売しており、好評を得ている。
2021(令和3)年には、緑地環境科の生徒たちが有楽町にある「東京交通会館」屋上の庭園の設計を民間企業と連携して行った。また、園芸科学科は、定期的に東京都庁や阿佐ケ谷駅前広場の花壇の手入れに取り組んでいる。
▼関連情報(外部リンク)
3F屋上庭園 東京交通会館
小堀卓二校長からのメッセージ
本校は、将来の農、食、環境のスペシャリスト育成のための農業教育を実践しています。緑と花があふれる広大な敷地と充実した施設・設備の中で、生徒は落ち着き、笑顔あふれる学校生活を送っています。11月に開催される文化祭は、多くの来校者でにぎわいます。
教育方針
誠実、勤勉、自主、協調
・生きる力の育成
・将来のスペシャリストの育成
・自分で進路選択できる力の育成
主な地域活動
・東京都庁や阿佐ケ谷駅前の花壇の整備
・「すぎなみ産業マルシェ」などで実習生産品の販売
・地域イベントへの参加(和太鼓部、ダンス部、演劇部など)
イベント情報 ※詳細は公式HPを参照
・体育祭:例年6月
・学校見学会:例年8月
・体験入学:例年9~10月
・学校説明会:例年10~11月
・文化祭「農芸祭」:例年11月
・個別相談会:例年10~1月
著名な卒業生
神戸俊平(獣医師)
生徒数(2022年度)
3学年合計:約400名
※1 圃場(ほじょう):農産物を育てる場所
※2 スポーツ特別強化校:東京都教育委員会により指定された競技力の高い運動部活動のある学校