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古書ワルツ 荻窪店

100円均一など、店先の棚にも興味を引く本がそろう

100円均一など、店先の棚にも興味を引く本がそろう

他の古書店が置かないようなユニークな本も販売

荻窪駅南口から徒歩約3分の線路沿いに、緑のテントが目印の「古書ワルツ 荻窪店」がある。2020(令和2)年8月、古書店「ささま書店」が閉店した場所に、青梅市にある「古書ワルツ」のオーナーがオープンした。
学術専門書から、趣味の本、CDまで幅広いジャンルを取り扱っており、店内に入って右側の壁一面は、手に取りやすい数百円単位の文庫本がぎっしり並ぶ本棚になっている。

「お探しの本のことなど、なんでも気軽に聞いてください」と話す、スタッフの野村さん

「お探しの本のことなど、なんでも気軽に聞いてください」と話す、スタッフの野村さん

「ささま書店」時代から働くスタッフの野村さんは、荻窪店の品ぞろえについて「他の店が置いていないような本を意識して選んでいます」と話す。例えば、昔の実用書は今となっては役に立たないノウハウもあるが、新刊を扱う書店では手に入らない、面白く読める本だ。「昔を知るための手がかりでもある古書ですが、次に手に取る読者がどんな人か想像できるような本がいい古書かな、と思っています」
備え付けのカゴに何冊も本を入れた客が、レジでスタッフとの会話を楽しみながら購入していく。また、買い取りを希望する客の姿もある。「本を持ち込むお客さんは、捨てるのに忍びなくて、もらい手を探す感覚なのだと思いますよ」という野村さんの言葉に、優しさが感じられた。

流行した時代が透けて見えるような実用書も

流行した時代が透けて見えるような実用書も

宝探しの面白さをぜひ味わってほしい

ネット販売にも力を入れている。「本屋の少ない地方の方にも古書を提供していきたい。ネット販売は目当ての本をすぐに探せるので便利です」。一方、店頭では好みの本を見つけるまでの過程も楽しんでほしいとほほ笑む。「買うつもりがなくても、目当ての本の隣の一冊をひょいっと選んじゃうような、宝探しみたいな面白さを味わっていただけるとうれしいです」。良い意味で整理し過ぎていない、バラエティーに富んだ本が並ぶこの店は、宝探しを楽しむのにもってこいといえよう。
荻窪店の公式Twitter(ツイッター)は、「開店しました」という書き出しでほぼ毎日更新されている。新入荷した本やおすすめ情報などの紹介とともに、日々の雑感が書かれており、荻窪の季節のうつろいも感じられる。

▼関連情報
古書ワルツ(外部リンク)

出番待ちの古書。この中にもお宝がある⁉

出番待ちの古書。この中にもお宝がある⁉

DATA

  • 住所:杉並区荻窪4-31-11
  • 電話:03-6383-5003
  • 最寄駅: 荻窪(東京メトロ丸ノ内線)  荻窪(JR中央線/総武線) 
  • 営業時間:11:00-20:00
  • 休業:火曜
  • 補足:日曜:11:00-19:00
  • 公式ホームページ(外部リンク):https://twitter.com/ogikosyowaltz
  • 取材:スガイミキ(区民ライター講座実習記事)、TFF
  • 撮影:西荻じゅん
    取材日:2022年07月03日
  • 掲載日:2022年10月03日