明治大学では、2012(平成24)年の和泉キャンパスの図書館リニューアル以降、これからの教育を見据えたキャンパス整備が積極的に進められている。2022(令和4)年3月に完成した新教育棟「和泉ラーニングスクエア」は、学生が主体的、協働的に学ぶアクティブラーニングの学修スタイルに適した空間だ。オンライン授業の受講や自習ができるスペースのほか、少人数の話し合いに利用できるガラス張りのグループボックス、カウンターやベンチが設置されたプレゼンテーションラウンジなどが設けられている。「新しい時代のキャンパスとして同級生や先輩と自由に集い、学び合える場となっています」と広報課の深味さんは語る。どこにいても学べる環境が整いつつある時代に、学生が主役となり「個」の力を伸ばしていくキャンパスが整備されている。
勉強やスポーツのほか、ボランティア活動に力を入れている学生も多い。明治大学和泉ボランティアセンターは2008(平成20)年に設置され、学生と杉並区内の地域活動をつなげてきた。学内だけでは出会えない多様な人と出会い、キャンパスがある杉並区の地域社会の一員として学生が成長する機会を提供することが目的だ。
「地域包括支援センター(ケア24)永福」と近隣の福祉施設の協力のもと、高齢者との交流を楽しむ「お茶会」も学生のボランティア活動の一つ。年に3回ほど実施しており、コロナ禍でも、学生の提案で手紙を書いたり、オンラインで実施したりしながら続けている。和泉ボランティアセンター専任スタッフの小林さんは「オンライン企画で学生が悩み相談をしたこともあり、ご年配の方の豊富な経験や知識をもとにアドバイスを受けることができて、学生にとっても有意義でした」と振り返る。
明治大学の理念
「個を強くする大学」を理念に、多様な「個」を磨き自ら切り拓く「前へ」の精神で、社会のあらゆる場面で協同を進め、時代を変革していく人材を育成します。
建学の精神
権利自由、独立自治
主な地域活動(和泉キャンパス)
・高齢者施設での「お茶会」
・杉並障害者福祉会館主催イベントでの発表や企画
・「下高井戸区民集会所まつり」参加
・「どこ竹@竹とんぼ教室」参加
・「区立杉並和泉学園」での学習支援ボランティア
イベント情報
・オープンキャンパス:例年8月上旬ごろに開催。事前登録制。
https://www.meiji.ac.jp/exam/event/opencampus/index.html
・明大祭:例年11月初旬ごろに開催(2022年度は事前登録制)。
https://meidaisai.jp/
・明治大学リバティアカデミー:生涯学習の拠点として明治大学が整備・運営。
https://academy.meiji.jp/
著名な卒業生
北野武(映画監督)、安住紳一郎(TBSアナウンサー)、松重豊(俳優)、北川景子(女優)、羽田圭介(芥川賞作家)、森下暢仁(プロ野球選手)、長友佑都(プロサッカー選手)、中村拓志(建築家)、荻原博子(経済ジャーナリスト)など
学生数
全学部合計:約31,000名
※1 和泉キャンパスのほか、駿河台キャンパス(御茶ノ水駅)、生田キャンパス(生田駅)、中野キャンパス(中野駅)がある。東京都内を中心に4キャンパスを展開していることから、都心型大学と呼ばれる
※2 大学予科:大学の専門課程に進学する前に予備教育を行う機関。2年または3年にわたり教養を学ぶ