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ダブルダッチ

難易度の高い技「3倍」を練習するZenith(ゼニス)のメンバー

難易度の高い技「3倍」を練習するZenith(ゼニス)のメンバー

世界各地で楽しまれる縄跳び型のスポーツ

ダブルダッチとは、華麗な技を取り入れ2本の縄をジャンプするスポーツ。回数や技によって点数が決まる競技や、DJがかける音楽に合わせた即興性の高いバトル、そしてあらかじめ音源や衣装、振り付けを用意するパフォーマンスなどが存在する。さまざまなテクニックを駆使しチークワークで演技を作り上げていくところが、ダブルダッチの魅力の一つである。
発祥の地である米国をはじめ、オランダ、ベルギー、南アフリカ共和国など世界各地で競技されており、日本にも約2万人の愛好家がいる。

タイミングを見計らいながらジャンプ。仲間同士で呼吸を合わせるのが肝心だ

タイミングを見計らいながらジャンプ。仲間同士で呼吸を合わせるのが肝心だ

競技歴の長い中学生たち4人で組むZenith

荻窪の体育館を拠点に活動しているダブルダッチチームZenith。2021(令和3)年4月に「ダブルダッチスクールBe Color」(ビーカラー)内で結成され、2023(令和5)年5月の時点では中学3年生の鑓田朱音さん、峯悠翔さん、高橋幸愛さん、中学2年生の小野那都子さんが所属。4人とも小学校2~3年生からダブルダッチを始めた。
ダブルダッチの魅力や楽しさを鑓田さんは「できる技が無限にあり、うまく技を決められた時がおもしろい」、高橋さんは「絶対に1人ではできないスポーツで、仲間と息を合わせてプレーするところ」と語る。

左から、峯悠翔さん、鑓田朱音さん、ryu-sukeさん、小野那都子さん、高橋幸愛さん

左から、峯悠翔さん、鑓田朱音さん、ryu-sukeさん、小野那都子さん、高橋幸愛さん

パフォーマンスを録画しチェック

練習は毎週土曜日に2時間ほど実施。本番が近い場合は、さらに1時間追加し、きっちりと演技を仕上げていく。
まず、車座になって柔軟運動をするところからスタート。この時、その日に練習する内容や、演技で注意する点などを話し合う。コーチを務めるBe Colorのryu-sukeさんは「僕から演技の内容などを提案しますが、パフォーマンスをするのは彼女たち。どんな演技をしたいのか、意志を持って取り組んでほしい」という思いで指導を行っている。
柔軟運動のあとは、パフォーマンスを繰り返し練習。5人がパフォーマンスを録画した動画を見て、うまくできた点、改善すべき点を話し合いながら練習する様子が印象的だった。

録画した演技を真剣な表情で確認する

録画した演技を真剣な表情で確認する

日本大会で優勝!世界の舞台へ

Zenithは2023(令和5)年3月に行われたダブルダッチの日本大会「DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2023」のジュニアパフォーマンス部門で、19組の中から優勝を果たした。この時の演技ではノーミスだったことや、パフォーマンスに小道具として帽子を使ったことなどが高く評価された。小野さんは「回し手が縄を跳び手にパスする技や、“3倍”という駆け足で縄を跳ぶ技がうまく決まって気持ちよかった」と振り返る。
同年7月には米国・コロラド州のコロラドスプリングスで行われる世界大会「DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2023」に日本代表として出場する。メンバーたちが納得のいくパフォーマンスを見せたい、必ず優勝したいと意気込みを語る中、峯さんは「受験生なので、世界大会が終わればしばらくダブルダッチをする機会が減ると思う。悔いが残らないようにしたい」と全力で挑戦することを誓ってくれた。

▼関連情報
Double Dutch Contest 2023 Zenithパフォーマンス動画(外部リンク)
Zenith 日本一を手に入れた瞬間の動画(外部リンク)

「DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2023」での演技(写真提供:Zenith)

「DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2023」での演技(写真提供:Zenith)

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