例年、3月から4月の「都民体育大会 軟式野球競技 杉並区予選」、5月から7月の「杉並区民軟式野球大会」、9月から11月の「杉並区 区民体育祭 軟式野球競技」の3大会が、SBLの下で開催される。会場となるのは、TAC杉並区上井草スポーツセンター(運動場)、和田堀公園野球場と下高井戸運動場。3つの区営球場で、春から秋まで、ほぼ全ての日曜日・祝祭日に、アマチュア野球選手たちによる熱戦が繰り広げられるのだ。
いずれの大会も4部リーグ制で、前年度の成績により昇格・降格がある。2023(令和5)年5月現在、1部から4部までのリーグに計102チーム、40歳以上のメンバー限定のシニアリーグに6チームが登録。同窓生や職場の仲間、PTA、飲食店の顔なじみなど、チームカラーはバラエティーに富んでおり、50年以上続く古参チームもある。
今どきは、インターネット上に対戦相手を募って試合を組むためのサイトもある。そんな時代に、野球連盟に登録して公式戦に参加する魅力とは何だろうか。SBL副理事長で審判部長でもある遠藤靖彦さんは、「野球の試合は会場の確保が大変ですが、SBLの公式戦では区営球場を利用できますし、4部制により実力にふさわしい相手と対戦できます。何より、資格を持つ審判員の下で試合ができることは大きな点ですね。SBLの公式戦について、私たちは"草野球"という言葉は使いません」と胸を張る。
プロ野球や実業団野球とは違い、技術レベルや経験を問わず、野球が好きなら誰でもプレイを楽しめるアマチュア軟式野球。けれども、ただ楽しくプレイをするということを超えて、本気で戦う面白さを求めるアマチュア選手・チームにとって、公式戦は、他にはない緊張感や達成感を味わうことのできる貴重な場であるに違いない。
SBLの登録チームとなるには、東京都在住・在勤の16歳以上で学校の体育会系野球チームに所属していない男女10名以上のメンバーがそろえばよい(※2)。2023(令和5)年現在、参加している選手は、元高校球児から未経験者までと実力の幅がある。70代の現役プレイヤーがシニアリーグで活躍していたり、過去にはエースピッチャーを務める女性選手もいたり、さまざまな人が公式戦にチャレンジしている。
野球をしたいけれど所属するチームがないという人には、SBLがチームの紹介をしてくれるので、気になる人は問い合わせてみてはいかがだろうか(※3)。
※1 2012(平成24)年に「公益財団法人 東京都軟式野球連盟」へと移行
※2 東京都外在住・在勤者も一定の条件で登録可能(要問い合わせ)
※3 SBL公式ホームページの「大会規定」にある大会事務局の連絡先へ
「記念誌-創立50周年-」杉並区軟式野球連盟
公益財団法人 東京都軟式野球連盟 公式ホームページ