静かで穏やかな雰囲気の荻窪ギャラリー
荻窪駅北口から徒歩約6分、青梅街道を越え、天沼八幡通りを進んだ右手にある荻窪ギャラリーは、作家によるアート作品展示や、工芸品などの展示販売を行える貸しギャラリーだ。
オーナーの髙谷さんは、元々吉祥寺で古美術店を営んでいたが、店の老朽化をきっかけに、2021(令和3)年4月に荻窪で新たに古美術店を兼ねたギャラリーをオープンさせた。内装は、しっくい調の壁にし、穏やかで温かみのある雰囲気に仕上げた。
作家から利用申し込みがあった時は、直接話を聞き、作品を見て、多くの人に知ってもらいたいと感じたら受け付けている。絵画・写真・陶芸・服飾・工芸などジャンルは不問だ。
髙谷さんは「アートを特別な目ではなく素人目線で見て、良いと感じた作品を展示したい。オーソドックスなものから現代アートまでさまざまな作品を展示して、見る側の世界が広がるようなギャラリーにしていきたい」と語ってくれた。
ギャラリーでは、作品を展示するための木製のテーブルや棚板を作家に貸し出している。すべて髙谷さんがこれまでに買い集めた古道具だ。店の内装に合わせ、質感にこだわって選び抜いている。細やかな心遣いが感じられる空間づくりに魅せられて、何度も作品を展示している作家もいるそうだ。