Q:イベント開催の発端は?
A:暑さが厳しく街の人出が少なくなる期間に、商店街を活気づけようと1954(昭和29)年に第1回の七夕まつりが開催されました。当時の企画担当者たちは全国の夏祭りを視察し、仙台の七夕まつりこそ阿佐谷の街にふさわしいと感じたようです。その後、青森のねぶた祭を思わせるハリボテなど、ほかの祭りの要素も取り入れながら、独自の祭りに変化していきました。
Q:名物のハリボテについて教えてください
A:ハリボテ作りは、商店街がアーケード化された1963(昭和38)年ごろから始まりました。作り手はテナントのオーナーのほか、地元中学校の生徒たちなど。近隣の小学校からの依頼でハリボテ作りの授業を行ったこともあります。
大きな物は全長4mほどになるので、制作場所には昔から苦労しています。自宅で作ったハリボテが大きすぎて外に持ち出せず、ハリボテではなく自宅の窓を壊して外に出した人もいたとか(笑)。最近は近くの杉並区立阿佐ヶ谷中学校などの場所を借りて制作しています。
また、10年ほど前から、ご家族やグループなど一般の方も参加できるように、材料をセットにしたプチハリボテキットを販売しています。2024(令和6)年は50個ほどのプチハリボテが展示されました。