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ふれあいスポ・レク体験会

卓球台をバレーボールコートに見立てて、座ったままで楽しめる「卓球バレー」

卓球台をバレーボールコートに見立てて、座ったままで楽しめる「卓球バレー」

全ての人が楽しめるスポーツ・レクリエーション

スポ・レクとはスポーツ・レクリエーションの略称だ。スポーツとして行われるレクリエーション活動で、「楽しみ」や「レクリエーション」という心を元気にする部分に重きを置いている。
杉並区でも、2017(平成29)年から公益財団法人杉並区スポーツ振興財団の主管でスポ・レクイベントが行われている。イベントでは、初級パラスポーツ指導員の資格を持つスタッフがサポート。聴覚や視覚が不自由でも、車椅子を利用していても、ダウン症でも、ルールや用具を工夫した楽しみ方が用意されている。
2025(令和7)年は、きこえない・きこえにくい選手のための国際スポーツ大会・デフリンピックが日本で初めて開催される年だ。その「東京2025デフリンピック」開催へ向けて、デフスポーツも体験できるふれあいスポ・レク体験会が同年3月に高井戸地域区民センターで開催された(記事中の写真は同イベントで撮影)。

「ペガーボール」。鬼を追いかけて安全なボールを当て、多くくっ付いた方が勝ち

「ペガーボール」。鬼を追いかけて安全なボールを当て、多くくっ付いた方が勝ち

2025(令和7)年3月に開催された「ふれあいスポ・レク体験会」のチラシ(画像提供:杉並区スポーツ振興財団)

2025(令和7)年3月に開催された「ふれあいスポ・レク体験会」のチラシ(画像提供:杉並区スポーツ振興財団)

杉並区スポーツ振興財団・安部京子さんのインタビュー

Q:イベント開催の発端は?
A:「東京2020パラリンピック」へ向けて、区内でも2017(平成29)年に区の主催でスポ・レクイベントが始まりました。当初は障害者に特化したものでしたが、現在は健常者にも障害を知って体験してほしいという思いから、「卓球バレー(※1)」「モルック(※2)」「ペガーボール」などの体験会に発展してきました。

Q:イベントの目的・特徴について
A:障害の有無に関係なく、皆の心が触れ合うことが目的です。来場者は、歩けるようになったばかりのお子さんから、足が不自由な高齢者まで。そして、障害のある方々を含め、全ての方に楽しんでいただけるレクリエーションをご用意しています。イベントを通して、障害者が身近にいない方にも障害のことを知ってほしいですね。

※今回は「東京2025デフリンピック」の開催に向けデフスポーツの体験を実施しました

デフリンピック出場の亀澤理穂・亀澤史憲選手と「デフ卓球」にチャレンジ

デフリンピック出場の亀澤理穂・亀澤史憲選手と「デフ卓球」にチャレンジ

ブラインドeスポーツプレーヤーの北村直也選手も参加

ブラインドeスポーツプレーヤーの北村直也選手も参加

Q:おすすめの楽しみ方は?
A:もちろん、会場内の全てのスポ・レク種目を体験、参加していただくのが一番ですね。ぜひ、普段やれないことにいろいろ挑戦してみてください。また、皆さまのご意見を聞いて今後に生かすためアンケートを用意しました。ご回答いただくと参加賞がもらえますので、ぜひお越しください。

Q:今後について
A:障害の有無に関わらず、身近で気軽に参加できるスポーツ・レクリエーションの機会を作っていきたいと思っています。

会場各所に設置されたスポ・レクやデフリンピックの説明パネル

会場各所に設置されたスポ・レクやデフリンピックの説明パネル

最後は参加者全員で「手話ダンス」。日本手話と国際手話が用いられている

最後は参加者全員で「手話ダンス」。日本手話と国際手話が用いられている

【次回】ふれあいスポ・レク体験会

開催日:2026(令和8)年3月を予定
開催場所:高井戸地域区民センター
※予約なしで当日参加可能(無料)。室内履きをご持参ください

※1 卓球バレー:卓球台を使い、1チーム6名が椅子に座って木の板でピンポン球を転がし、相手コートへ3打以内で返すゲーム
※2 モルック:木製の棒を投げて、地面に並べられた木のピンを倒して点数を競うスポーツ

DATA

  • 電話:03-5305-6161(公益財団法人杉並区スポーツ振興財団 )
  • 最寄駅: 高井戸(京王井の頭線) 
  • 取材:おおつちさとべえ
  • 撮影:おおつちさとべえ
    取材日:2025年02月25日、03月16日
  • 掲載日:2025年04月14日