所在地:杉並区上井草(※)
創業:1972年9月、上井草に有限会社サンライズスタジオ設立
会社が手がけてきた作品
「勇者ライディーン」「無敵超人ザンボット3」「伝説巨神イデオン」「機動戦士ガンダム」シリーズ、「魔神英雄伝ワタル」シリーズ、他
※加筆 2021年10月に荻窪に移転
相談役 吉井さん、常務取締役 富岡さんにお話をうかがった。(役職は取材当時のものです)。
なぜ杉並に事務所を構えたのか
当時栄えていた東映動画のあった新宿、虫プロのあった練馬から適度に距離感のある上井草を選びました。また、調布市に現像所があり、西東京にアニメーターが多いことからも立地条件が良かったのです。以来、杉並区上井草にスタジオを数か所構えています。現在ある駅前の本社ビルへは1996年10月に移転しました。始めた当初、当社の勤務スタイルが変則的なので、近隣の理解を得られているかどうか、孤立しているのではないかと不安でした。しかし、本社新社屋設立の際は、住民の方や商店街の方々に多大な歓迎を受けました。地域の理解が大きくありますね。
制作ポリシー
質の高いオリジナルアニメを製作することです。アニメはあくまでも子供の世界であり、原点ですので、子供に喜んでもらえるものを追求しています。しかしながら、テレビ放映の深夜枠や、国内の人口構成の変化などもありますので、中高生や大人向けも意識して、全方位に楽しんでもらえることを考えています。
今後チャレンジしたいこと
今日まで、作品力と商品力、創造性と経済性のバランスを考えてアニメを製作してきました。このようなアートや文化と、産業はビジネスとして成立しにくい分野です。いかに融合させてその境界線を取り払っていくかが課題だと思っています。また、CGなど、コンピューター技術の進歩は驚異的なスピードですが、やはり業界を支える土台は優秀なアニメーターです。プロダクションとして使命感を持って良い職人、人材を支援し、育てていきたいと考えています。
区民の皆さんへ
アニメの業界はきつくて生計が成り立たないというイメージや記事が先行していると思いますが、実際はそうでもありません。技術の高い職人は多く、特に杉並区周辺にはアニメ製作会社の全国の2割近くが存在し、皆さんご存知の作品がたくさん生まれています。現場では、日本中から才能ある人々が集まり切磋琢磨しています。今でこそアニメ産業の文化的地位が高まってきていますが、是非、豊かな産業であるという印象を感じ取ってもらえたらと思います。そしてアニメ振興に携わる方々には是非そういう事実を広めて頂けたらと思います。
読者の皆さんへ
サンライズの作品は、その数と質では、ディズニーやピクサーに引けをとらないと自負しています。これからも量と質を両立させて作品を伸張させていきたいと思います。乞うご期待!